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イチからヒャクまで  作者: 春は散って去る
3/10

レンズ

ピントが合わないならそれでいい

どんなにぼやけてたって

大切なものはしっかり見えてる

ああこのレンズは僕には合わない

それでもかけ続ける

このレンズじゃなきゃ

見えないものがあるんだ

もしもこのメガネが

魔法のメガネなら

どんな効果があるんだろう

人の裸が見えるかな

それとも誰かの本音が見えるかな

そしたらこのメガネは

誰がかけてるんだろう

ああ合わない焦点が

僕の頭を悩ませる

ピントが合わないなら

新しいのを買えばいいって

皆は言うけど

そしたらこのメガネは

誰がかけてくれるの


ピントが合ってりゃそれで満足かい

どんなに遠くが見えても

大切なものはいつも近くにある

ああこのレンズは僕に合わない

それでもかけ続けなきゃ

このレンズにも見えるもの

きっとあるから

もしもこの眼鏡が

ただの眼鏡で

何の効果がなくても

ただ遠くを見て微笑み

近くの明かりを見て微睡む

それだからこの眼鏡は

僕がかけてるんだろう

ああぴったりの焦点だ

もう悩むこともきっとない

これからピントが合わなくなっても

新しい眼鏡を買うことは

きっとないんだ

だってこの眼鏡が

僕のたった一つだから

眼鏡の話じゃないつもりです

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