唯名論
ああいやだいやだいやだ
この世に生まれ落ちたその日
名付けられたその瞬間に
宿命帯びたはずなんだ
それが何かとかそんなの知らないけど
誰でもないモブになるより
ずっと幸せなことなんだろ
精一杯あがいてもがいて
それでも進む先は見えない
この世は濁流 ああ無常
負けないように必死に泳いでる
流されたくなんかないよな
誰でもない ただ自分に負けられない
認めたくはないだろ
格好悪いのが自分だなんて
そのためならもっともっと
どんだけだってやってやろう
見えない水面の下で
足ばたつかせて
優雅気取って笑って
前だけ見つめて
馬鹿になろう
ああ馬鹿になろう
自分につけられた
名前の本当の意味
この世の中のどっかに
きっと答えがあるはずだから
探しに行こう
ああいやだいやだいやだ
この世に生まれ落ちてから
どれほどの月日がたっただろう
宿命背負う自分が
この世界にとってどれほどの
価値もないと知った瞬間
肩の重さが消えて楽になったんだ
ふざけんな 悔しがれよ俺
歯食いしばってもっと
必死に踏ん張って前に進め
俺に価値がないなんて
もっと前から分かってたことだろう
認めたくないから諦めたふりして
冷めたふりして 気取ってんだ
この世は濁流 ああ無常
負けたやつらは流れに身を任せる
流れに逆らって生きてこうぜ
負けられないと誓った あの日の俺に
見せたくないだろう
こんなにだせぇ俺の未来の姿
だからさこれからもっと
必死になって前向いて
見えない水面だけじゃなくて
誰に笑われたってこの人生
俺だけのもの 俺のもの
それなら俺のために
努力見せつけたって
これから先の人生
楽しむために
前だけ見据えて
馬鹿になろう
ああ馬鹿になろう
自分に与えられた
その名前に恥じないだけの
ちっとは格好いい俺に
なってやろう
ちょっと格好つけたかも