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第一夢

処女作です。

いたらぬ点も多々あるとは思いますがよろしくお願いします。


ーーーこんな夢を見たことはないだろうか?

ふと気がついたら辺りは全く見知らぬ土地で辺りに知人は誰一人いない。1人だけ別世界に来てしまったかのような孤独感。これから自分はどうすれば、或いはどうなってしまうのかという恐怖、不安感。そんな悪夢。

ーーーそんな悪夢のような事が起こるなんて夢にも思っていなかった...








俺は先程まで帰路に着いていたはずだった。俺の通っている高校のある街から電車に乗り、自宅のある田舎町に到着したが、生憎の大雨で仕方なく念の為に持ち歩いていた折りたたみ傘をさしながら歩いて帰っていた。田舎故に街頭は少なく、大雨の為に月明かりは差し込まず、かなり暗かった。そして家までだいたいあと半分というところでぬかるんでいた地面に足をとられ、田んぼの方に転んでしまった...

ーーーそう、ただ足を滑らせて田んぼに落ちてしまっただけのはずだったんだ。

しかし、俺の身体を地面につくことは無く、落ちていった。突然のことに俺は驚き傘を放してしまった。底の見えない闇の中に落ちていく恐怖と気が動転していたこともあり、気を失ってしまった。

ーーー遠くなる意識の中で肌を打つ雨の冷たさと風を切る 寒さを感じていた...








ーーー気が付くと見知らぬ街の路地裏に壁に寄りかかるかのようにして座っていた。空を見上げてみるとどうやら昼くらいの時間らしい。辺りには落下の時に手放してしまった傘は見当たらない。.

..まだ買ってからそんなに使ってなかったのになぁ。

なんてどうでもいいことを考えながらも、何故自分がこんなところにいるのか、今はあれから何時間経ったのかと疑問に思うことは尽きなかった。

ーーー兎に角ここが何処なのかを標識でも人に聞くでもして確認しよう

そう思い俺はおそらく表通りの方であろう方に進み、通りに出た。見た感じでは東京のような大都市のようだ。背の高い建物がそこかしこに見える。目の見える範囲には道路標識が見当たらなかった。あまり知らない土地を動き回るのも気が引けるので丁度目の前を通りかかった人に変な目で見られることも覚悟してここが何処なのかを尋ねることにした。

「あの、すみません。少しお尋ねしたいことがあるのですが、よろしいですか?」

「いいわよ、あまり暇ではないから手短にお願いするわ。」

どうやら話は聞いてもらえそうだ。

ー随分と目立つような恰好をしている。髪の毛から服まで赤ってどうなんだ、等と思いながら暇ではないようだしもあまり待たせるのも悪いので率直に聞いてみることにした。

「変なことを尋ねますが...ここはどこですか?」

「?本当に変なことを聞くわね。ここはS県N市よ」

ー今、S県N市と言わなかったか?

俺が住んでいた場所と一致している...

唯一違う点としては俺のいたところは市ではなく町であったところだが...

「どうかしたの?深刻そうな顔をしているけれど」

「もう一つ聞かせてください。今日は西暦何年何月何日ですか?」

「西暦2347年、7月9日よ」

ーーー何かの冗談だろうか?

目が覚めたら300年も先の未来だったなんて、最近の小説でもみないようなことが...

「その様子を見るに、どうやら私をからかっているという訳でもないみたいね。ふむ、場所を変えて話さないかしら?こんなところで話すような内容ではないでしょうし、立ったまま長話というのも、ね」

「...いいのですか?貴女はお忙しいのでは?」

「いいのよ、そんなものは。後でどうとでもなるわ。それよりも今、大事なことは貴方のこと、よ。とても興味深い。話して貰えるかしら?勿論タダで、とは言わないわ。もし貴方が話してくれるのなら貴方の質問に私の答えうる範囲で答えましょう。」

ーどうしようか。

というより元から答えは一つしかないのだが。

「...わかりました」

今は少しでも情報が欲しい。向こうから教えてくれると言っているのだ、断る道理はないだろう。

「交渉成立ね。それじゃあ案内するわ、着いてきてー」

そこまで言って彼女はああ、と思い出したかのように言った。

「そういえば自己紹介がまだだったわね。私の名前は岡崎 夢美。大学教授を勤めているわ。貴方の名前は?」

「...斎藤 真です。」

「真、ね。それじゃあ着いてきて、真。」

そう言って彼女は歩き出した。

ーこれからどうなってしまうのだろう

そんな不安から逃げるように、俺は急いで彼女の後を追いかけた。

誤字脱字誤用、感想等ありましたらよろしくお願いします。

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