ロボ・オブ・ニート
ヒトラーはドイツのオタク集団「イッヒハルト」を召喚した。彼らは鈎十字のヘルメットをかぶったデブ集団で、いつもワルサーを握って街中の通行人を殴っていた。そんなキチガイ連中が集結したのだ。
「我が、鋼鉄と血の世界征服を邪魔するニートどもをミンチにするのだー!」
イカリはヴィジランテとともにCIAとニートが共同開発した最新ロボ、ニートメカニクスに搭乗して待ち構えた。身長20メートル。両腕にはミサイルポッド、背中にはジェット推進。目からはガトリング砲を連射する。
イッヒハルトも巨大ロボ、フンバルトを降臨させた。
ロボ対ロボの一騎打ち。
果てしない戦いで街は蹂躙され、一般人は踏み殺された。しかしニートとオタクの対決はつづく。
火花が飛び、銃弾がまき散る。
ニートメカニクスの必殺技「ヘッドジェット」が炸裂した。
ジェット推進で突撃し、強烈な頭突きをくらわす技だ。
フンバルトは踏ん張れず、木端微塵に粉砕された。コックピットからこぼれ落ちるイッヒハルトのメンバー。それをガトリング砲でひき肉にした。
「やったなヴィジランテ!」
「やったぜ! イカリ!」
ヒトラーは地団太を踏んで悔しがり、
「もはやこの国に未来はない! 我は母国に帰還するが、いつかまた侵略の嵐が吹き荒れることと思え!」
と叫んだ。
とりあえず平和を手に入れたニートだった。
ニートは勝ったのだ!