事の発端
―桜の木の下―
逢智 恋
『・・・虹君、何故私が君を呼んだのか・・・分かるよね。』
彼女は尋ねてきた。
府島 虹
→分かる
>分からない
>・・・・
ぽちっ
逢智 恋
『そう・・・私は、あなたのことが・・・』
彼女は言い掛けた。
府島 虹
→自分から言う
>恋にそのまま言わせる
>唇を奪う
ぽちっ
府島 虹
『な~にらしくないこと言おうとしてんだよ。』
逢智 恋
『えっ・・・らしくないって・・・?』
府島 虹
『・・・そういうのは男から言うんだよ。』
逢智 恋
『それって・・・もしかして・・・』
頬を赤く染めながら、恋は聞いてきた。俺は言う。
府島 虹
『俺はお前のことが・・・好きだ。いや違うな。えっと・・・あーーーもう!・・・愛してる。子供の頃からずっとお前ばかりを見ていた。この高校三年間はいろんな奴に出会った。そしていろんな奴に言い寄られてきた。だけど・・・俺は、それで、お前ばかりを見ている自分に気がついた。お前を愛してる自分に気づいた。』
逢智 恋
『虹君・・・』
府島 虹
『こんな十数年かかって自分の気持ちに気づいた、鈍感で優柔不断な俺だけど・・・一生一緒に居てくれないか?』
恋は微笑みながら言った。
逢智 恋
『・・・喜んで。』
二人はどちらからでもなく自然と顔を近づけあい・・・唇を重ねた。
・・・こうして俺と恋の高校三年間が終わり、新たな人生を歩き始めた・・・
FIN
長らくすいません