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愛のリペアマイスター ♡第10話 繊細な煌めき♡

毎日苦悩。燈がSOSを出してるよ、暁斗!

(ルルの言う通りかもね。うん、でも想定内だし覚悟はしてる。好きだからしょうがないよ!)


 燈の気持ちは、重い石が湖の底を目指すように沈んでゆく。


 今日は木曜日。暁斗の居る『靴歓ぶ』がお休みの日だ。

(暁斗、どうしているだろう……。あんな気遣いに満ちた喋り方をする相手、奥さんと何を協力し合い、家の事をしているのだろうか!)

 情けのない気持ち。持って行き場のない悔しさ。捨ててしまいたいような恋ゴコロ。手放せるはずもない恋心、女のココロ。

(暁斗が好き!)燈にはそれしかない。

 たとえ暁斗がこの先離婚をせずとも、自分だけを女性として愛してくれているのならそれで良い、と覚悟を決めている。決めているのに、揺らぐ。それが人間てなものだろう。


 ぼんやりとした朝を過ごし、お昼はシリアルを食した。窓の外……北風の中、裸木にしがみ付くかのように揺れている木の葉を眺めていた。


 と、電話が鳴った。スマホを見ると暁斗だ。

『燈?』

「うん……あたしの暁斗」

『オレの燈……。どうしていたの?』

「ううん、なんにも」

『そか。……これから、お家に行っちゃダメかい?』

「え!」

『あ、急だもんね、燈の都合に合わせますよ』

「ううん、嬉しいよ! 暁斗、今すぐ来て」

『わかった』


 暁斗は30分ちょっとでやって来た。



「暁斗! 暁斗! あたしのものよ?! ネー! 暁斗?」

「うん、そうだよ。燈……凄く可愛い」


([今日はなにをしていたの?]だなんてあんまり訊きたくないけど……聴きたいような……)


 すると暁斗のほうから燈に、燈の心のつぶやきに答えて来た。

「家族みんなが向こうの実家に行ってるんだ。オレは適当に家の用事を済ませてきたんだよ。……燈のきのうのさみしげな顔が気になった」

「うん……気にしないで、暁斗。コーヒー淹れようか? ルイボスティーもあるよ?」

 ちょうど沸かしたてのルイボスティーがあった。燈は冬でも冷たいお茶を戴くので、やかんにたくさん作り、冷えたら容器に入れ冷蔵庫にしまうのだ。

「あ、ありがと。じゃあお茶をもらうよ」

「はい」


 リビングのソファーへ行き、ふたり並んで暖かいルイボスティーでほっこり。

「ねぇ、燈?」

「うん、なぁに? 暁斗」

「うん。お昼なに食べたの?」

「はい。シリアルを少しよ」

「それだけ?」

「うん……」

「おいしいハンバーグ食べたくない?」と少年のような表情で暁斗。

「ンも~! いや! 抱いてくれなきゃいやよ。暁斗……。あたしを抱いてくれたら、ハンバーグを食べる!」

 暁斗はいきなり、隣に座っている燈を抱きしめた。

「ホシイよ、燈……燈の躰、今すぐホシイ」

「アァン……」

 そのままふたりはカーペットの上に転がった。

 燈の部屋着のボタンが1つずつ見事に外されてゆく。炎よりも情熱的に暁斗が燈を裸にしてしまった。

 燈は横を向き小指をくわえている。

「燈、好きだよ」深いキスを燈に浴びせたあと、暁斗は躰を起こし、衣類を全て脱いだ。

 すき間がなくなりますようにと言わんばかりにこすり合わせる肌と肌。

「ア! アァ! アアッ!」耳元を舌で愛撫され、指で躰を丁寧に触られ、燈は凄い声を上げてしまう。

「ァア! 燈~! 燈! 素敵だよ」

「あ……きと!」

 ギュッ! ふたりは、この星を自分たちのものにする勢いで繋がる。

「あん! スキよ、好き、暁斗ぉ」

 ふたりのリズムはピッタリだ。

「スキだ、好きだよ! 燈、かわいいね。燈! 素敵だよ」

「アァ! 暁斗ぉ!」

「うん、うん! 燈! 燈っ!」

「アアァッ……!」

 ふたりは静かな海に堕ちて行った。行き先の知れぬ船を繋ぎ止める錨のように、ゆっくり、ゆっくりと……手を取り合い堕ちて行った。


 ふたりともまるで、ゆりかごの中に居るように無防備で優しい。


「燈、最高だよ。愛してる。好きだ」

「暁斗、あたしもよ」


 そうしてふたりは暁斗のリクエストでハンバーグを食べに行くことに。暁斗には「燈を連れて行きたいお店がある」らしい。


「車で行こうね!」と暁斗。「うん」


 初めて乗る暁斗の乗用車内はとても綺麗にお掃除されている。ボディもピカピカだ。


 暁斗は凄く運転が旨い。そしてとても安全運転。大事にされている、愛されているという気持ちが増す燈。


 駅前に着き、パーキングに車を停めた。

「駅から近いんだよ!」

「そうなのね」(……もしかして? こないだルルと行ったお店だったりして?)わくわくドキドキする燈。


「ここ、曲がるの」と暁斗が言う。燈は暁斗と腕を組みピッタリ寄り添い歩いている。


(あ! やっぱりここを曲がるということは?!)

「クスッ」

「ン? どうしたの、燈?」

「なんでもない」ニッコニコ。

「この地下にあるの」と暁斗!


 そこはまさに、この間ルルと食事したお店であった。


「暁斗! この間あたし、女友達とここのハンバーグ食べたんだ~! すっごく美味しいんだね、ここ!」

「え――! そうだったの? 極上の味で燈をびっくりさせたかったのになぁ」と少し残念そうにしつつも嬉しそうな暁斗。


ハンバーグ(笑)

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