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桔梗の花を捧ぐ先  作者: 黎明
0章 御伽噺

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まじょとえいゆうおう


むかし むかし


あるくにに まじょがいました


まじょとよばれるものは まじょのあかしである


くろいかみ をもっていました


まじょは くににさいやくをもたらす


そう いわれてきました


だから おうさまは まじょをおしろのはなれにかくりしました


こくみんが まじょにおびえてすごすしているとき


あるときから まじょのそばに ひとりのおとこがいるようになりました


そのおとこは きれいなくろかみと


はいいろがかった ふかいあおいろのひとみ をもっていました


きらきらと かぜになびくかみも おちついたいろのひとみも 


だれももたない かれだけのものでした


こくみんは おどろきました


まじょは ひとぎらいでゆうめいだったのです


そんなまじょが かれをそばにおくりゆうは すぐにわかりました


かれは うつくしかったのです


こくみんは なげきました


かわいそうに かわいそうに と


きっと まじょとおなじ くろかみをもっていたからだ


かれは まじょにみいられてしまったのだ と



それからは かれがまちにくるたびに みんな やさしくせっしました


そして あるときから かれが はなをかうようになりました


それをみたこくみんたちは みんなはしゃぎだしました


というのも はなをえらぶときのかれのかおは とてもやさしかったのです  


きっとこいをしたのだ と


それとどうじに ひとつ ぎもんをもちました


まじょにきずつけられたかれのこころを いやしたのは いったいだれだろう と


だれもしらないあいてに はなをかいにくるかれ


そんなせいかつになれてきたころ くににとあるへんかがありました


このくにいちばんのけんのうでをほこる おとこがしんだというのです


こくみんは ざわめきました


ですが それだけではおわりません


その よくじつには このくにでいちばんかしこいおとこがしにました


そして そのまたよくじつには おうさままでもが なくなりました


こくみんは くちぐちにいいました


これは きっと まじょののろいだ


まじょが わざわいをもたらしたのだ と


みなが こんらんし おびえているなかで ひとりのおとこが たちあがりました


そう まじょのそばにいた かれです


かれは すきをみて けんをつかって まじょをたおしました


それをしった こくみんは よろこび かれを まつりあげました


こくみんは まじょをたおした かれをおうとし したい そんけいし うやまい


かれもまた こくみんをたいせつにし ゆたかなくにを きずいていきましたとさ




こうして わざわいをもたらすまじょは ほろび


えいゆうおう はうまれたのでした



めでたし めでたし
























本当に?


本当に、魔女は悪だった?

本当に、彼は英雄だった?

彼が花を渡した相手は?

彼が恋をした相手はどこに?

彼らが死んだ理由は?



言える事は


これがハッピーエンドだという事


これは、彼の為の物語であるという事



気になるのなら、戻って見ればいい


戻るかどうか、それはお好きに











―――これは、国を揺るがせた魔女と国を守り抜いた英雄の物語

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