私が好きだった彼と、完全に整形をしてもう一度、彼と恋をする！

作者：七瀬

彼とは？　３年付き合っていたのだけど、、、？

私のワガママでフランス留学をする事に決めたの！

だから彼とは、”遠距離恋愛。”

それでもお互い、テレビ電話を毎日していたし、お互いの近況報告

をしてお互いの気持ちを確かめ合っていたわ！

・・・でも？　私がフランス留学を１年が過ぎた頃、大きな交通事故に

遭ってしまった！

私は事故のせいで、顔がグシャグシャになり病院で目が覚めた時には、

顔には包帯がグルグルに巻かれていた。

彼はそんな私を見ても、相変わらず同じ”眼”で私に接してくれたわ。

でも私は、”こんな自分が嫌いで受け止められなかったの！”

留学が終わったら？　”彼と結婚する予定だったのに、、、。”

もうこんな顔じゃ彼とは結婚できない！

この時の私は彼を遠ざけしまう。

　＊

・・・その後、退院して日本に一人で帰った私は。

家に引き籠ってしまった。

そんな時、テレビで”神の手を持つ天才整形外科”の先生がいる事を

知った私は、直ぐにその整形外科に予約を取ったわ！

彼とは？　フランスで事故を起こした後、病院で会ったきり。

少し距離を置いていた私は彼とはもう別れる事を決めていたの！

彼には私以外の女性（ひと）と幸せになってほしい！

私は彼を心から愛していたから、そう想おうとしていたんだと思う。

でも？　この先生の整形で、”私は生まれ変わるかもしれない！”

そうしたら？　”また彼と新しく生まれ変わった私でもう一度！　

一からやり直したい！”

”彼に私を幸せにしてほしい！”

だから！　私はこの先生の整形技術に命を懸けたの！

”全ては彼の為に、、、。”

　＊

『先生、私の顔！　キレイになりますか？』

『勿論です！　でも、元の顔に戻さなくていいんですか？』

『”もう一度！　彼と新しく生まれ変わった私で恋がしたいんです！”』

『きっと上手くいきますよ。　次に目を覚ました時は、まるで別人の

顔になっています。』

『よろしくお願いします。』

『じゃあ、はじめます！』

【はい！】

　＊

・・・４時間後、手術は無事に終わった。

顔に巻かれた包帯は、これから１ヶ月間は取れないらしい。

その間、病院に入院することになった。

決められた時間に、食事が出てきて、痛み止めの薬やその後の

容体、検査などが毎日のルーティンになっていく。

そして要約、１ヶ月が過ぎた頃。

私はやっと顔の包帯を取る日が来たの！

手術から１ヶ月、”生まれ変わった私をやっと見れると思うとドキドキする、”

そして、私は看護婦さんから手鏡を渡された。

『わーあ！　凄くキレイ！』

『さあさあ、渡仲さんもこの鏡で生まれ変わった自分の顔を見てください！』

『ありがとうございます。』

『とってもキレイですよ。』

『・・・こ、これが、私？』

『そうですよ、今日から渡仲さんは生まれ変わったんです。』

『こ、これが、私なのか、』

『“お綺麗です！”』

『ありがとう。』

『彼氏さんも、きっと喜んでくれると思いますよ。』

『・・・そ、そうだったらいいんですけど、』

『きっと喜んでくれます。』

『“でも？　前の私の事は彼には何も言う気はありません！　初めて会った

見たいな出会いを彼とまたしたいと思っているんです。”』

『・・・そ、そうですか、また同じ彼と恋に落ちるのも悪くありませんね。』

『上手いったら？　報告してくださいね！』

『分かりました、先生！　本当にありがとうございました。』

『これからは、渡仲さんにとって”第二の人生が始まります！　悔いのない

人生を歩んでください！”』

『はい！　皆さんも、本当にありがとうございました。』

『また遊びに来てください！』

『はい。』

『”じゃあー退院おめでとうございます！”』

『ありがとうございます。』

　＊

”私はこうして、まるで別人の顔になりまた彼と恋をする！”

先ずは、彼の会社の前で待ち伏せをして、何度か彼と目を合わせる。

それと？　彼がよく行くコンビニやスーパーに私は足を運んで、

彼から話しかけてくれるの待っていた！

『“最近、よく会いませんか？　それに、なんか前から知っているような、

不思議な感覚があって、スミマセン！　初めて会う女性（かた）にこんな

事を言うのもおかしな話なんですが、、、。”』

『“いいんですよ、確かによく会いますしね！　私も不思議です。”』

『なんか？　僕達、気が合いますね！』

『そうですね。』

・・・その後は、自然な流れで私達はまた付き合う事になって。

不思議だけど？　”同じ男性とまた私は恋をした！”

交通事故に遭って直ぐは、自分自身が事故で顔を失った事を、

素直に受け入れる事が出来なくて、私は彼を遠ざけてしまった。

その事は後から物凄く後悔したし、また彼とやり直したいと何度も考えたわ。

でもこんな潰れた顔で彼とやり直しても、彼はこんな私を受け入れてくれる

訳がないと思ったの。

でも今の私なら、絶対に彼と上手くいくと信じている！

前の私の顔じゃなくても、きっと彼となら私は上手くいく！

今の私なら、今度こそ！　私が彼を幸せにしてみせるわ！

　＊

・・・彼女は何も知らない。

僕は何もかも知っている事を。

彼女が別の顔を手に入れて、また僕と恋をしたいと想ってくれていた

事も僕は知っていた。

僕にとって、”どんな顔の彼女でも今まで通り愛している！”

それに？　あの整形外科の先生は、たまたまだったのだが僕の叔父で

彼女が整形をした事を直接、聞く事が出来ていたんだ。

事故を起こした後の、彼女の顔も整形をして包帯を取った後の顔も、

僕は知っている！

どんな彼女も僕は好きなのに、事故を起こした後の彼女に僕は何も

言えなかった。

あの時の彼女は物凄く自棄になっていたし、あれ以上何か言う事が

僕は怖かったんだ。

彼女を傷付けてしまいそうで。

でもやっとまた同じ彼女と僕は恋をする事ができた！

これからはもう君を離さない！

もう君を失いたくないから、僕は生まれ変わった君も幸せにすると誓うよ。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。