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Grapefruit moon  グレープフルーツムーン  作者: 青紙 椿
第1章 濫觴
2/16

 Pressure Drop



 さあ。いよいよです。

 教室に入るです。


 トントン。

 ノックをしドアをスライドするです。


「失礼します。シュン・カミシノです」


 教室には腕章をつけた、菜絵なえ姉さんと同じ服を着た女性がいた。俺を見て少し驚いているようです。


「えっと…。美穂みほ 風見かざみです」

「初めまして美穂先輩、本日は宜しくです。私はどこですか?」

「え?」

「ん?」

「え? えっと…。」

「すみません。多分、間違いです。私は、えっと、Où voulez-vous vous asseoir? ですか?」

(どこで待機すればいいのでしょうか? の意。)


「いや。本当、ごめんなさい。とりあえず、ここに座ってもらえるかな?」


 なんで謝るです?

 俺、何かやってしまったですか…?


「ありがとうです」


 3つ並んだ机の真ん中に座る俺。

 バッグを床に置き、美穂先輩に話しかける。


「えっと。trousse scolaire. 大丈夫ですか?」

(ペンケースの意。)

「はい!? ごめんね。本当にごめんね」


 えっ? 

 ちょっ?

 何で涙目です?


「どうしたですか? 美穂先輩、大丈夫ですか?」

「大丈夫、大丈夫ですのよ!」


 その時、前方の入り口から先生らしき人が入ってきた。


「初めまして上篠かみしの君。私は監督を務める吉岡です。今日は試験頑張ってね」


 おー。本当に先生でしたね。


「はい。吉岡先生、宜しくです」


 吉岡先生は笑顔で、うん、とうなずいた。


「分校での試験はほぼ満点だったけど、今日の試験はクラス編成用なので、気軽に挑んでね」


 早口でよくわからないです…。


「美穂先輩。よくわかりませんです。教えてもらえますか?」

「わっ私が!? えっと…」


「気持ちを落ち着かせて、ラフな気分で試験をやってね」

 吉岡先生がゆっくりと話してくれた。


「わかりました。でも頑張るです」


 俺はそう言って美穂先輩にも会釈をした。

 美穂先輩は、ウンウンと何度も首を縦に振っている。


「美穂先輩。赤い牛さんの置物みたいです。可愛いです」

「なっ!? カッカワ!?」


「ハイハイ。上篠君、風見さんを揶揄からかっちゃダメよ。それじゃ始めますね」


 吉岡先生はそう言ってプリントを俺の机に置いた。


 俺の左側に美穂先輩。そして右側に吉岡先生が座る。

 二人が俺に向かって座っているので、これはこれで緊張するです。


「初めてください。」


 吉岡先生が言うと同時にタイマーらしきもののボタンを押した。

 同時に俺もプリントをめくる。


 わお! いきなり現国げんこくかよ!


 そして…。

 30分後、チャイムが鳴り、現国の試験が終了した。

 その後。10分間の休憩の後に次の試験なのです。


 問題数が普通にあるけど30分は短いんじゃねえですか? という疑問を抱きつつ、試験は続いたです。




 12時55分。全ての教科の試験が終わったです。

 何気に疲れたです…。


「お疲れ様でした。それじゃ採点をしてくるから、校内を案内してもらってね。今日はたくさんの運動部が活動しているから、学食もやっているわよ。それじゃ2時にまたこの教室に来てね。あっ風見さん、上篠君の案内を宜しくね」

「はい。それじゃ上篠君、行きましょうか」

「はいです」




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