Mischievous
今日の放課後は友達とカラオケに行くです。
楽しみでーす。
カラオケは日本の文化ですね。俺は何を歌いましょうか…。英語の歌を歌うとドン引きでしょうか? 菜絵姉さんの好きな、まふまふ の歌は覚えたです。これでいきましょうですかね。
ガチで楽しみでーす。
「なあ瞬。4時に駅前に集合だってさ」
「ハーイ、拓人。了解ですよ。楽しみですね」
「そうだな。一緒に遊ぶのは初めてだもんな」
「そうですね」
「なになに? どこに行くの?」
隣の井上さんが話しかけてきた。
「秘密です。今日は男同士の語り合いでーす」
「そうなの? でも上篠先輩は来るんでしょ?」
「え!? 来るの!?」
拓人が変な声で言っている。拓人は菜絵姉さんが嫌いなのでしょうか?
「今日は来ませんです。男同士です」
「そうか。来ないのか…。何だか微妙だな…」
拓人の心は複雑ですね…。
* * *
放課後…。
俺は一度、帰宅して着替えまーす。
制服で遊び歩いてはいけないのです。なので今日遊ぶ人たちも一度家に帰るです。
そして駅前の待ち合わせ場所、横浜駅の西口に到着です。
すでに拓人と野口がいます。
俺よりも早かったです。
「ハーイ! 拓人! ノグッチャン!」
ノグッチャンは野口の愛称です。
「よ、よお。瞬って目立つな。信号の向こうにいる時からわかったぞ?」
「はい。今日は目立つように、お父さんのミリタリージャケットを借りてきましたです」
「いや、そういう意味じゃなくて…」
「ん? ノグッチャン、意味を教えてくださいです」
ノグッチャンが口ごもっていると、最後の一人も来たです。
「よお瞬、お前目立つなー。ヨドバシの前からわかったぞ」
最後に来た彼は阿部 真太郎。愛称はクニちゃんでーす。
なぜクニちゃんかと聞くと、熱血硬派 くにおくん というゲームの主人公に似ているからだそうです。
さあ、全員揃いました。
いざ、カラオケに向かいます!
お店はクニちゃんが予約しておいてくれたので、バッチグーです。
* * *
お店に向かっているのですが、みんなが俺を囲むように歩きます。
「ちょっと、歩きづらいです。なんで俺を囲むんですか!?」
「瞬がナンパされそうだからだ! いつもは上篠先輩がいるから大丈夫なんだよ! 2〜3人でいる女子がこっちを見ているだろ? 俺たちがこうしないと面倒なことになるんだよ!」
「ナンパって何ですか? 菜絵姉さんは怖いんですか?」
あきれた顔をするクニちゃん。
「上篠先輩は怖くない。むしろ可愛くてお前が羨ましいくらいだ」
「そうです。菜絵姉さんは素敵な女性ですよ」
「・・・」
クニちゃんが無言になってしまったです。
お店に到着しました。
俺たちの後からもたくさんお客さんが来ます。明日はお休みだからでしょうか? 予約をしておいて正解ですね。クニちゃんグッジョブです。
「ねえねえ君たち。私たちと相部屋しちゃわない?」
後ろの女性が話しかけてきました。
「残念ですが、今日は男同士です。なのでダメでーす」
「えー。いいじゃん。お金はお姉さん達が出すよ?」
「え?」
ノグッチャン!? 何ですか? 今の『え?』は?
すると、見たことのある女性が近づいてきた。
「私の弟に何か御用ですか?」
「ク、クロエ!? 何で?」
「ノエ…。あなた第一声がいつもソレネ」
何でクロエがいるですか?




