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そんな日も、あるよね。

作者: 白夜いくと

こんなに大きな世界なのに

わたしなにもない


この手で掴めるものは

限られていて

それさえもなんの感動ももたらさない



わたし見ている世界は

そんなに大きくなくて


この手で掴めるものばかり


それさえもなんの感動をもたらさない


文字を追う

心が追い付かなくて

宙ぶらりんの空だ



カーテンも開けていなくて

ずっとベッドの中で寝ていた


お腹がすいたから食べる

その時はちょっと楽しかったかな


何のはなしだっけ?


特に何にもないように思う

そんな日々の繰り返し


エアコン伝いの扇風機の風が心地よくて

ずっとずっとこのまま寝ていたいよ


ずっとこのまま……。


(この世界はきっと大きくて

夢の中の世界よりも広いんだろうなぁ)


……。

…………。


このまんまで良いのかな

こんな薄暗い部屋の中でひとり

パソコンカタカタ


大好きな音楽を聴くためのイヤホンも

壊れちゃった


なんだかなぁ


少し

心がほんのちょっとだけおかしい


心が死んでいるなんて

寂しいこと言わないで


笑うことが出来なくなっただけ

泣くことは出来るよ


むしろ生きているから

どこかの心を探してる


わたしが文字を打つのも何かわけがある

じゃなきゃ全部消してしまうもの


たったひとつだけ

心当たりがあるとしたら


信じる心


それが失われつつある


どんなことにも動じないよう

自分を守るためになんにも信じなくなった


自分でさえも


あぁごめんねパソコン

こんな言葉を綴るためにキミを迎え入れたわけじゃない


太陽の光の如く眩しい言葉を紡いで

数多の人を幻想の世界にお誘いしたいよ


そのための心と力があると

信じたい


これは本当


たったひとつ、わたしは自分を信じてあげたい


わたしの見たもの感じたこと聴こえたこと

すべてすべてが無駄じゃないって信じたい


いま文字を打ってるのだって偶然なんかじゃない

誰かが読んでくれると信じているから書いている


パソコンの悲鳴

熱さのせいかな


ちょっと疲れた

夜ご飯を食べて寝よう


今日はブリの煮つけ

親が作ってくれる


ショウガの効いた良いにおいがする

お米の甘い香りは炊き立ての証拠


すこしずつ

すこしずつ


取り戻していくね

わたしの心と感情を


なぁに

きっとまた何か書けるでしょう!

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