①
「親衛隊を作ろう! ガタイが良い奴を集めて!」
「どんな方針転換?! さっきまでと真反対のこと言っているよね?! 長谷君とどんな話し合いがあったの?! 何か物凄い懐柔策でも提示されたんじゃないよねっ?! なんか僕、嫌なんだけど!」
「なんでだよっ?!」
部屋に戻ってすぐさま俺がした、コウを思っての提案は、当のコウの物凄い不審げな突っ込みによって力一杯叩き落とされた。
それはもう、俺が俺の趣味嗜好を曲げてまで提案してやっているのに、なんつー酷い態度だと憤慨しそうになるほど結構な反応だったわけだが・・・、まぁ、冷静に考えれば突然急な方向転換されたら、ついて来られないこともあるだろう。
俺がそんな方針転換をした理由は、部屋に戻って来る前までに行われた会談にあった。会談相手は長谷、初めて挨拶以外まともに話をしたのだが、そこで聞いた話によって俺は盛大な方針転換を決めざるをえなかったのだ。
長谷が俺達の部屋にやって来たのは、俺達がちょうどコウの親衛隊の話で盛り上がっている最中だった。まぁ、盛り上がっているというか俺の提案に対してコウが突っ込みを連打していただけなのだが、結構な騒ぎを繰り広げている時に来客を知らせるチャイムの音がして、べつに悪事を働いているわけでもないのに二人揃ってびくっとしたのだ。
そうしてとりあえず俺が応答するべくインターホンに出たところ、そこにいたのは長谷で。長谷の声が聞こえた途端にまたコウと二人揃ってビクッとしたのは、今の今まで長谷の名前を色んなバージョンで叫んでいた所為だろう。話題の当事者が現れちゃった、みたいな感じだったのだ。
なんだかちょっと後ろめたい気分でコウと場所を変わろうとしたのは、用があるのはコウに違いないと頭から思い込んでいたからだったのだが、しかし俺がコウと変わると告げた途端、長谷は意外なことを言って。
『悪い、由梨様じゃなくて、用があるのは・・・、佐藤なんだ』
そう言われた瞬間、驚きすぎて声が出なくなったのは俺だけじゃなく、俺のすぐ後ろで俺と長谷の会話を聞いていたコウも同様だった。思わず二人揃って身体をびくつかせるくらいの動揺。
あまりに動揺しすぎて、『時間ある?』と聞いてきた長谷に答えるまもなくドアを開け、外に飛び出して首を縦振りしてしまうくらいだったのだが、目を見開いて俺の反応に驚いていた長谷は、何故、俺が不審な行動をとっているのか、理由が分からないようだった。
べつに、俺は長谷が俺に用があるということ自体にそこまで動揺していたわけじゃない。
・・・いや、たぶん、コウではなくて俺に用があるなんて、そのこと自体に驚く要素もあるにはあったのだ。ただ、それ以上に驚くべきことがあった為、他の驚くべき要素は全て吹き飛んでしまった状態で。
衝撃で頭がぼうっとなった状態なので何の用事か聞きもせず、また拒否するなんて発想も思い浮かべられないまま長谷の後を着いて行くと、寮にいくつかあるカフェの一角に到着する。
二人、セルフで無料提供されている飲み物コーナーで長谷はコーヒー、俺はお茶を選んで持ち、これまた長谷に促されてカフェの一番端、周りに誰もいない席に座った。
その時点でも、俺の衝撃はまだ収まってなくて・・・、二人がけ用の小さなテーブルを挟んで向かい合って座った長谷にも俺が衝撃を受けた状態でまともに脳が働いていないのが分かったのか、両手でコーヒーを持ったまま、少々怪訝そうな色を見せて問いかけてくる。
「どうかしたのか?」
「・・・えっ?」
「いや、なんか、凄く驚いているみたいだから・・・、まぁ、突然呼び出されたら驚くだろうけど・・・」
「あー・・・、いや、そういうんじゃなくて・・・、まぁ、呼び出されたのも驚いたけど、そっちじゃなく・・・、名前、が・・・」
「名前?」
「さっき、佐藤って・・・」
「佐藤・・・、だよな?」
「まぁ、佐藤だけど」
「・・・?」
「名前、知ってるんだなって思って」
「そりゃ、クラスメイトだし・・・、由梨様と一番親しいし・・・」
「クラスメイトだからって、俺の名前知っている奴、他にいないと思う。誰も俺に興味なんてないだろうし」
「そんなこと・・・」
「あと、コウのこと気にしている奴は、俺のこと鈴木だと思っていると思う」
「由梨様のあの呼び方は、下の名前だからだよな?」
「そこまで知ってたんだ・・・」
「だからそのくらいのこと、知っているって。そんなとんでもないこと知っている、みたいな態度取らなくても・・・」
「いや、結構とんでもないことだよ。俺のフルネーム把握している人間、絶対この学園じゃコウ以外長谷が初だよ・・・」
驚きのあまり感情が欠落したような平坦な声が零れてしまったが、長谷にとってみれば何故そこまで驚くのか分からない様子だ。しかしこの場合、反応として正しいのは俺の方だと断言できる。だって、部屋に残してきたコウだって、長谷が俺の名前を呼んだのを聞いた時から茫然自失だったから俺だけが驚くようなことじゃないのは明白だし、なにより、今までの俺の人生を振り返っても、長谷のケースが珍しいのは間違いないからだ。
クラスメイトだろうと多少親しくしていようとも、俺の名前は大抵、正確な認識をされない。それは俺の平凡さもさることながら、俺の名前やコウが俺を呼ぶその呼び方に理由がある。
平凡な俺に相応しく平凡な、けれど正式に名前を把握すると平凡とは言い難い俺の名前。
──佐藤鈴樹
これが俺のフルネームだ。・・・そう、日本でもトップクラスに多い苗字、佐藤を家名に持ち、同じく日本でトップクラスに多い苗字と同じ呼び方をする名前を持つ、苗字も名前も日本中にありふれているけど、それをタッグさせているという世にも珍しい名前。
はっきり言って、ややこしい。何故こんな名前をつけた? と俺のフルネームを正式に認識した人間は結構な割合で問いかけてくるレベルで珍しい。というかちょっとした迷惑状態な名前だ。
おまけにコウが『スズ君』と呼ぶので、皆、俺の名前を一度聞いただけだと理解ができず、スズ君と呼ばれているのだから『鈴木』だったはず、と思い込むのだ。
なんか佐藤だった気もするけど、気の所為だよなー、みたいになる。佐藤も鈴木もよくある苗字なので、なんか混同しただけだろう、という結論に達してしまうのだ。
ちなみに、正確に名前を知ったはずの人間も、佐藤鈴樹だか、鈴木佐藤だか分からなくなるし、鈴樹の樹をほぼ全員が間違って覚える。
流石に鈴樹は正確な字で覚えていないよな、とは思いつつも、俺の名前を読み方だけでも正確に認識しているだけで相当凄いことので、驚きまくって長谷を眺めながら改めて漏らす声は、感嘆に満ちていた。
「長谷も・・・、俺なんかに一ミリも興味がないと思っていたから、まさかフルネームを把握されているとは思わなかった・・・」
「興味がないって、そんなことないけど・・・、毎朝挨拶だってしているんだから、名前くらい・・・」
「いや、コウ以外目に入ってなくて、挨拶も人間としての最低限の礼儀として発されているだけかと思ってたから。本当ならお邪魔な奴だけど、長谷の良心が挨拶を促している的な・・・」
「そこまで義務的な挨拶だった覚えないけど・・・、あの、俺、べつに佐藤のこと邪魔だと思ったことないし・・・」
「そうなの?」
「そうだよ。朝は毎回、俺と由梨様を二人にしてくれるけど、それも悪いなってちゃんと思っていて・・・、俺はべつに、佐藤を蔑ろにする気はないんだ」
「えーっとぉ・・・、あり、がとう?」
「だから、協力してくれないか?」
「なにを?」
「親衛隊だよ」
「・・・あー、そういう話の流れになるのか。えっと、つまりこの呼び出しって、コウの説得要請みたいな感じ?」
「・・・まぁ、端的に言えば」
「なるほど、納得」
長谷の真剣な顔を眺めながら、とりあえずお茶を一口、口に含むと、それを見て長谷もコーヒーの存在に気がついたらしく、落ち着く為か同じように一口、口に含んでいた。
その様子からなんとなく緊張感のようなものが伝わってきて、やっぱり真面目な奴だなと思う。俺みたいな平凡な人間を相手に緊張するなんて、相手が平凡であろうとなんだろうと、真剣に接しようとしているからだ。真面目な人間には普通に好感を抱くタイプなので、俺で協力できることなら協力してやりたい、という気持ちになってくる。
・・・のだが、しかし軽く首を傾げそうになるのは、本人に設立のお願いをするだけではなく、近くにいる俺にコウの説得を求めるほど切実に設立しなくてはいけないものなのか、と思ってしまうからだ。確かにさっき、設立を許してやればとコウに言ったけれど、べつにそれだって深い意味があってのことではなかったのに。
許可がもらえないなら、普通にファンクラブみたいにしておけばいいんじゃないの?
親衛隊は本人の許可を取らなくてはいけないだろうけど、それは組織化されたファンクラブのようなものだからなんだろうから、許可がもらえなければコウを好きな人間が勝手に集まってファンクラブとしてキャーキャー騒いでいればいいだけじゃないのかと思うのだが。
べつに親衛隊を作るのに反対しているとかそういうのではなく、純粋に不思議に思ってそれをそのまま聞いてみた俺が目にしたのは、何かの耐え難い苦しみに耐えているかのような長谷の苦悩に満ちた表情だった。なんだか、呻き声も聞こえる気がするが、たぶん、気の所為とかではないだろう。
不思議に思いながらその様子を見ていると、長谷は自分の苦しみを抱えながらも俺との会話を続けようと意志の力でその苦しみを捩じ伏せたようで、俺を真っ直ぐ見据えて話し出した。
この学園の特性と、その特性ゆえに親衛隊が必要とされている現実について。
「・・・大きな声では言えないし、外部生以外はもう説明不要の事実として皆、認識しているから改めてこうして話すことはないんだけど・・・、結構多いんだよ、事件が」
「事件? 誘拐とか?」
「まぁ、連れ去るって意味では誘拐と言えなくもないかもしれないけど・・・」
「え? ここ、警備凄い感じだろ? 金持ちばっかり通っているんだから」
「警備は外から不審者が入って来ないようにって意味では万全なんだ。ただ、内部の話だから」
「内部?」
「・・・美人や可愛い子は危ないんだよ、特に小柄な子は」
「・・・え? それって、もしや・・・、あの、えっとぉ・・・、本当の事件的な・・・」
「そう、本当の事件的なヤツ」
「いやいやいやっ、そんな事件があるなんて、俺、聞いてないけど?!」
「・・・内部の事件は外に出ないから」
「それって・・・!」
「学園の評判が下がると通っている生徒やその生徒の家柄の評判にも直結するから、事件が起きても外には話が出ないんだ」
「うそぉー! それ、事件を揉み消す的な・・・!」
「被害者の方も大ごとにしたくないって感じだから、双方一応納得でなかったことになる。示談、みたいな」
「でも、それ、なかったことにしたくないって奴も中にはいるんじゃ・・・」
「・・・いない、ことになっている」
「なっている?!」
「・・・ここ、外とは別の国みたいな、別の法律がある、みたいな」
「ないよ! ここだって外と同じ日本国だろ!」
「日本の中にだって違う国はあるんだよ。とにかく、そういうところだから、由梨様みたいな人は本当に危ないんだ。でも親衛隊がついていれば常に気を配っていられるし、下手なことをしたら親衛隊が黙っていないって皆、分かっているから牽制になる。そういう意味で、親衛隊が必要とされているんだよ」
「へ、ぇ・・・」
「俺は・・・、由梨様に哀しい、辛い目に遭ってほしくない。お守りしたいんだ・・・」
切実に訴えてくる長谷を前に、俺は危機感を覚える・・・、前に、ある意味、感動した。何に感動したかといえば、まさか漫画か小説の世界が実在したのか、という感動をしていたのだ。
確かに、男だらけの学園で薔薇が横行し、思春期真っ盛りの性欲が爆発する、なんて展開は二次元ではよくあることだ。でも、それはあくまで二次元だけの話で、三次元に応用したら完全に犯罪だし、そもそも思春期真っ盛りだろうと誰も彼もがそんなに性欲が滾っているわけではないだろうというのが俺の見解だったのだが、世の中、俺が知らない世界も多々あるようで。
皆、平和な百合を愛でる人生を選べないもんかな・・・。
思わず遠い目をしてそんなことを思わずにはいられなかった。なんていうか、俺とは価値観が違いすぎて実感が沸かない。正直、沸いてほしいとも思わないが。
しかしそうして遠い目をしていると、なんだか長谷に誤解されてしまったらしく、何度も真剣な態度で自分と教室で俺に嫌な態度で接して来る奴との違いを主張してくる。今更、アイツと長谷を同類扱いする気なんてないんだけど。
ただ、とにかくそこまで話を聞いてしまえば俺が返すべき答えは一つになるだろう。
「あのな、長谷、俺、べつにそこまで俺に突っかかって来る奴のこと、気にしてないから」
「そう・・・、なのか?」
「うん。あんなの、無視すればいいだけだし、ってか無視する以前に聞いてないしさ」
「・・・聞いて、ないのか」
「うん! それと長谷がアイツとは違うのも分かっているから、そんな弁解しなくていいし」
「佐藤・・・」
「あと、この学園のこと、正直甘く見てた。まさかそんな漫画みたいなこと、起きるとは思ってなくて・・・、そういうことなら親衛隊も必要なんだろうし、俺もコウを説得するよ」
「本当か?!」
「本当だって! 今から説得するからさ」
「その・・・、もし親衛隊を了承してもらえるなら、早速明日からどういう親衛隊にしていくのか、話し合いたいんだけど・・・」
「りょーかい! それも伝えとく!」
「佐藤・・・、あの、ありがとう・・・」
「長谷が俺に礼を言うことないって! コウは俺の幼馴染なんだし、コウが危険にならないように頑張るっていうなら、俺の方が礼を言う立場だろ! じゃ、俺、部屋帰って早速コウを説得してくるから!」
こっちが気恥ずかしくなるくらい真摯な態度を取り続けている長谷に元気に宣言して、まだ座っている長谷を残して立ち上がり、飲み終わったカップを返却してカフェを後にした。
心の中でコウにどうやって切り出そうか考えつつも、思い浮かぶのはコウがガタイの良い男どもに囲まれている姿だ。百合の優美で可憐で清楚な美しさが欠片もない光景に軽く絶望のようなものを感じそうにもなるが、しかし幼馴染の安全の為には致し方ないだろう。
百合の世界から遠くなる現実に何度も無念さを感じつつも、コウを思って自分で自分を何度も説得し続けながら、到着した自室のドア
を力強く開いたのだった。
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正直、気にはなっていた。毎朝、なんであんなに屈託なく明るいのかな、と。
由梨様を初めて見た時、こんなに可憐で愛らしい方が世の中にいるものかと驚いたし、彼を守ること、彼の力になることこそが自分の使命だと心の底から強く、強く思って、次の日にはもう由梨様に親衛隊設立のお願いを始めていた。
この学園には美しい人も可愛らしい人もそれなりに多いが、しかしその中でも由梨様のレベルはトップレベルだったし、なによりあの可憐さは他の誰にもない魅力で、ひと目で惹かれてしまったのだ。
そうはいっても、たぶん、それは恋愛感情とは少し違っていて、憧れのような、憧憬のような、直接的に触れ合いたいとは思えない、無遠慮な誰かの手が触れないように守りたい、そういう感情で。
なにより、彼のような人が親衛隊なくこの学園を無事に過ごせるわけがないと承知していたから、親衛隊の設立をお願いしていたのだが、外部生である由梨様はその必要性や親衛隊自体がどういうものなのかいまいち分からないようで、なかなか了承してくださらず、結果、毎朝登校時に押しかけるような形になってしまったのだが・・・、その際に迷惑をかけていた、不快な思いをさせてしまっていたのが佐藤鈴樹だった。
そう、少なくとも、こちらの認識ではそうなのだが、どうも佐藤の方はそういう認識がないようで、毎朝、挨拶だけ済ますと由梨様に用がある俺と由梨様を二人っきりにして、あっさり一人で登校してしまう。
本当に、何のこだわりもない様で。
最初の二、三日は気にはならなかったが、しかし何日も続くと気になってしまうのが、どうしてそんなに朗らかなのか、という点だった。由梨様の態度からも、また話に聞いた今までの過ごし方としても、二人がとても仲が良く、いつだって一緒にいたのは間違いないのに、毎朝二人の登校を邪魔されて嫌じゃないのか、俺が由梨様に用があるからといって、どうして毎朝そんなに簡単に一人での登校を決断してしまうのか、それが不思議で仕方がない。
それに他にも不思議なのが、教室で、由梨様が少し席を外している時などによく少し性格に難がありそうなクラスメイトが突っかかっていき、由梨様と比較して佐藤を貶めるようなことを言っても全く卑屈になる様子がなく、本人がさっき言っていたように、歯牙にもかけていないというか、完全に右から左に聞き流している状態でいることだ。
どうして何があっても毎日あんなに朗らかに過ごしていられるのか、それが本当に不思議で仕方がなかったりする。
正直、彼に対して多少、複雑な気持ちはある。由梨様が佐藤のことを大好きなのは嫌というほど分かっていて、そこまで由梨様に好かれている佐藤に対して羨ましさを思えずにはいられないし、多少・・・、そう、本当に僅かではあるけれど、妬ましさのようなものもあるにはある。
しかし当の佐藤があまりにも明るいから、朗らかだから、その暗い感情を育てる要素が持てなくて、生まれているその暗い気持ちは間も無く消滅するんじゃないかと思うほど小さいし、なんならいつか完全に消滅した暁には、逆に大きな好意が生まれるんじゃないかと思えるほどだった。
現に、今だってまだ暗い感情が残っているというのに、それとは別に、佐藤のあの明るさや朗らかさに対して好感を抱き始めている自分がいるのだから。
だから親衛隊を設立しても、その親衛隊が由梨様にとって役立つものであるのと同時に、佐藤にとって害になるものにならないように、二人にとってメリットのあるものでありたいとは思っている。佐藤に害がないことは、由梨様が健やかに学園生活を送ることにも必要な要素だろうから。
そういう気持ちからも、佐藤に対しても細心の注意を払っていかなくてはと、そう思って意識して彼を見ているようにしているのだが、その所為で一点、どうしても気になっていることがあって・・・、親衛隊設立が最優先だったので、その点を先ほども聞けないまま会話が終わってしまったことが、多少、悔やまれている。俺や由梨様に特に害があるとかではないのかもしれないが、それでも気になって仕方がない点だったから。
アイツ、なんで時々、変な方向見て身悶えしているんだろう・・・?
本当に、その点だけがどうしても、どうしても気になって仕方がなかった。
ただ同時に、本能が、それは聞かない方が良いことだ、と主張しているような気もしていたのだが。