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駄菓子屋

作者: 雀色

駄菓子屋が好きだ。

カラフルなパッケージの駄菓子が所狭しと並ぶ棚の上に、水風船やシャボン玉、くじ引きやシールなんかが吊り下げられている。カウンターには紐飴やきなこ棒、当たり付きの飴やチョコが入ったポットが並んでいて。


学校から帰った後、100円を握りしめてよく駄菓子を買いに行った。いつか店の駄菓子を丸々全部買ってみたいと、当時は大金だった百円玉を見つめながら考えていたものだ。

今となっては、通っていた駄菓子屋も無くなってしまったが。


スーパーで昔よく食べていた駄菓子を見かける度に思うのだ。ああ、また駄菓子屋に行きたいなぁと。

今、昔好きだったお菓子を箱買いしても、それこそ全種類買い占めたとしても、あの頃感じていたワクワク感は何処にもなかった。一体何処に忘れてきたのだろうか。


そういえば学生の時、文化祭の出し物のために、はるばる電車を乗り継いでお菓子を買いに行ったことがある。

あの時出迎えてくれたのは、いかにも昔ながらの駄菓子屋で。自分のものを買うわけじゃないのに、やけに興奮していた事を思い出した。


私は駄菓子屋の、あの空気感が好きだったのかもしれない。

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