金さんからの予想
空想喫茶『発明所』 中pert2
一ヵ月後・・・
また俺様は、茶葉とビン詰めブルーベリーを籠に入れた。昼飯もついでに作ろうと、精肉なども一緒にもらおう・・・そう言えばもうそんな頃か。しかし、いつもの場所には安い肉に群がる主婦が、いつも以上に横隊列を組んでいる。ところが群がる理由は安かった肉ではない。ほとんどがブランド牛の名のものだった。
金「あぁ、今日のとこは止めとくか・・・」
俺様は職場に戻る。一ヶ月もゲーム開発してなかったから、そろそろ始めるか・・・そう思いながら、店のノブを下げる。
冷菓「あ、おかえりなさい。」
金「ただいま。」
冷菓「どうでした?」
金「茶葉とブルーベリーはもらえた?が、肉の辺りが変だったよ。」
冷菓「はぁ、変とは?」
金「あ、肉に主婦が群がってたんだ。」
冷菓「何ですかその状況・・・」
金「無金社会の影響だろう。」
冷菓「大丈夫なんでしょうか?」
金「さあな・・・俺様は観察するまでだ。」
冷菓「そう、ですか。」
作が二階から降りてきた。
作「魂知は?」
金「おう、作。今朝スーパーで何が起こったと思う?」
作「ん?何処のスーパーですか?」
金「そこのスーパーだよ。」
作「う~ん。割引ですか?」
金「惜しいな~あれから一ヶ月だろ。」
作「あれから・・・あ、無金社会ですか。」
金「あぁ、それで?」
作「店に人が溢れていたんですか?」
金「お、い、いや。そこまでじゃないが正解だ。なぜ分かった?」
作「まぁ、予測はしてましたよ。実際どうなるから借りませんけど。」
金「そ、そうか。解決策を思い付くか?」
作「私の予想だと、2,3日で落ち着きますよ。」
金「あ?なんでだよ。」
作「無料だからと言っても容量の限界がありますからね。」
金「ん?店の容量か?」
作「いえ、それもありますが・・・人間の欲がですね。」
金「飽きるのか?」
作「あ、最後まで聞いてください。」
金「あ、あぁすまん。」
作「あ~飽きるのは~ですね。・・・いや人間の食欲には限界があるでしょう?」
金「あぁ。」
作「ですから、ふ~あ、容量を越すはずは無いんです。」
金「ん~どうかね。」
作「まぁ、あくまで予想なので。」