黒龍戦
まずドラゴンは咆哮をあげた。
その威圧にビリビリと体が痺れ動けない。
そこにドラゴンが爪を振り上げて攻撃してくるがデュラハンが盾で庇ってくれた。
爪を弾き返し、光魔法で攻撃する。
どうやらこの龍は光魔法に弱いらしく1割ほど削れた。
その間に聖龍が回復してくれ痺れから解放された
再度、グラムとフラガラッハを握り直し、龍に向かっていく。
何度も切りつけ、体力を徐々に削っていく。
他の獣魔達のお陰もあり、半分まで削れた。
だがそこで龍はブレスを放った。
それに当たり、兎とケルピーが居なくなってしまった。
だが諦めず攻撃をくわえ、少しずつ龍のHPを削っていく。
こちらも龍の重い攻撃を受けてボロボロだがここでお詫びの回復薬が役にたった。
がぶ飲みしながらチマチマ削っていく。
だがHPが残り1割を切った段階で龍の全身に生えている鱗が逆立ち近づくだけでダメージを負うようになった。
獣魔達はさらに減り、この場に残っているのは僕と聖龍、サポートAIのオデュッセウスさんだけだ。
そこにオデュッセウスさんの「避けてください!」という声が響く。
咄嗟に避けるとそこに木馬が降ってきた。
オ「ランスロット君。一旦こっちに。」
指示に従い、オデュッセウスさんのもとに向かう
オ「あの木馬は三分間、敵を閉じ込める。その間にあの龍の弱点が解ったからそれを教えよう。あの龍の弱点は首元にある一つだけ逆さまになった鱗だ。そこにどうにか攻撃を与えることができたらあの龍は倒れるだろう。」
僕は十分に回復と休憩をとり、龍がでてくるのを待った。
そして龍が出てきた。
龍はすぐにブレスを放つ。
僕は避けたが聖龍に当たり、聖龍は死んでしまう
獣魔達は時間がたてば再召喚できるがそれでも目の前で死んでしまうのはひどく悲しい。
だからこの悲しみは仲間を殺された怒りはあの龍に全力でぶつけよう。
僕は武器を大鎌に変え、トップスピードで龍に駆け寄り、見つけた逆鱗に鎌の刃を渾身の力を込めて打ち込む。
龍の逆鱗が結構高い位置にありジャンプしても剣では届かないかと判断したが正しかったようだ。
ファンファーレが鳴り響き、インフォがくる。
あの龍の素材や黒龍シリーズランダム券など報酬は沢山あるようだ。
オ「さて、あの龍を倒すほどの実力なら戦闘の面では心配は要らないだろう。だが油断しちゃいけないよ?それと覚えておいてほしい。私たちNPCは生きているということを。まぁ、君なら大丈夫だと思うけどね。じゃあそろそろ転送しようか。いいゲームライフを。」
その言葉と共に僕は始まりの町の噴水広場に転移した。