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登校日には友人がTSしていたらしい


「お、今日は1人なのか?

いつもは古谷の奴と一緒だったろ」


確かに、最近は登下校時は古谷と一緒だったが今日は会わなかったな。

別に、毎日約束してる訳でもないからな


「ん?あー、確かに毎朝お前が古谷の家まで迎えに言ってる訳じゃないわな

何時もギリギリだったしこの時間に来てないって事は休みか?今日から2年だってのにな

さて、そろそろ教室着くしクラスも別だからな俺は先行くぞ。また、休み時間な」


あいつが言うように教室に着くな

それにしても、さっきの奴は誰だったんだ?


後ろから入るのは癪だからな

勿論後ろから入るが...


俺の席は窓際の1番後ろ

古谷はその前の席


あいつの席には既に座っている人がいた。

少し安心。

やっぱり新しいクラスは慣れるまで時間がかかるし、知ってる奴がいるのは心強いからな


とか、思っていた時期が私にもありました。


座ってる奴は、栗色の髪を腰まで伸ばした女生徒だ

あいつ席じゃない可能性は低い。としたら、古谷は休みで女生徒が座っているって訳だ


「お、やっと来たのか?おはようさん。

今日はヤケに遅かったじゃねぇか」


女生徒が俺に気付いた様子で声をかける

何故、俺にとか思ったのは、俺は16年生きてきた。

今年で17年目だ。

俺はこの年まで異性との交友はほぼゼロだ。小学生までは普通に話せる女友達もいたけどな...自分で言ってて悲しくなってきたわ


きっと俺の後ろに友達がいて、そっちに話しかけたに決まっている。

俺が勘違いして反応したのを腹抱えて笑いまくるに決まっているのだ。


バレないように後ろを確認するが、席は1番後ろ。

もちろん誰もいない。...いないぞ?


「おい、挨拶を無視したかと思ったら後ろを向いてキョロキョロと、どうしたんだよ

俺に挨拶したのか だって?

お前以外誰がいるんだよ、はははは。

寝ぼけてんじゃねぇのか?」


誰だ?

俺に挨拶をするような知り合いはいたか...自分で言っててまた、悲しくなってきたわ。


「は?おいおい、春休み挟んだら俺のことを忘れたのかよ!というか、一昨日会ったばっかりだろ!古谷だよ!古谷 怜(ふるや れい)だよ!」


はあ!?

古谷だとぅ!?あいつはゴッリゴリの陰キャだった筈

よく見たら、結構な美少女だし...胸でっか!


「お前...どこ見てんだよ

言っとくけど、俺の鼻から下に目線を下げたら殴るからな」


.......鼻めっちゃ綺麗な形だな


仮にコイツが古谷だとするなら、普通に女子の制服を着てるんだ?

それに胸でけぇな、おい


「聞こえてるからな?おい...」


ジト目も良いじゃねぇか

何故、聞こえてるのかはツッコミ待ちなのか?それとも仕様か?

それ以上に、どうして女体化してるのかとか聞きたいことが沢山だぞ


「なんだよ、さっきからジロジロ見やがって珍しいことじゃねぇだろ」


いや珍しいだろ!なんだよ、俺の知らないところでは普通にTS化してる奴が他にもいるのかよ!


「おい、てめぇら全員揃ってんだろうな!

今日の朝礼をはじめっから自分の席に座りやがれ!」


担任登場

自称28歳、男性の未婚の戦士(教師)らしい


「ほら、小町も来たんだから早く座れよ

聞きたい事があんなら昼休みにでも答えてやっからよ」


古谷(仮)に促されるように席に着く

因みに小町と言うのは、小町 梅子。

うちの担任の名前だ


______昼休み


「やっと昼休みかー!

だいたいうちの学校だけだろ、登校日に昼休みがあって尚且つ午後は普通に授業ってよー

うちは進学校でもねーのによ。愚痴っていても始まらないか、で、何が聞きたかったんだ?」


「その胸は本物なのか?」


「お前、今日の第一声がそんなんで良いのかよ...

正真正銘、本物の雄っぱいだな。

分かってると思うが、俺は身体が女体化しているが男だからな?」


触れても?


「普通に気持ち悪いからダメに決まってるだろ、ニヤニヤしてんじゃねぇーよ

聞きたいことがそういうのって言うんなら、お前のこと無視して飯食うぞ」


そういい、取り出したのは弁当箱。


「どうした?ああ、弁当に反応したのか」


古谷は何時もコンビニパンにカフェオレだったはず!

やはり、偽物か


「偽物じゃねぇよ

昨日から、妹が帰ってきてるんだよ。そのせいで妹の弁当を作る必要がでて、ついでに自分の分まで作ってんだよ」


そういえば、古谷には1学年下に茉莉(まつり)という妹がいた。

だが、茉莉ちゃんは実家近くに進学した為実家に、古谷は実家から離れた高校に進学してるので近くに1人暮らししているって聞いた事がある

因みに茉莉ちゃんは母親に似てすごく美人らしいが、古谷とは仲が悪いと言っていたのに何があったんだ


「そうだ、パンツは妹に新品を貰ったんだが、ブラジャーのサイズがどうも合わなくてな

放課後買いに行くんだが、お前も来ないか?」


サイズが合わないって腐り落ちていたとしても、コイツは元男。如何にデカイといえど生まれた時からの女子大生ある茉莉ちゃんには負けるというのか

2人ってことはデートだな、初デートがらぐじゅショップっていうのは頂けないがな


「腐り落ちてねぇよ。ただ今は家出してるだけで、帰ってくると信じて待ってんだよ

サイズが合わないと言ったが、あいつのが小さ過ぎただけだろ」


茉莉ちゃんは顔はそっくりでも身体つきは母親に似る事が出来なかったみたいだな

コイツはデリカシーが無さすぎるから彼氏は出来ないだろう。きっと、俺の息子の方がデカかったとか言ってる奴だわ


「言ってねぇし、言う予定もねぇよ

それじゃ、放課後に駅前集合な

それと、茉莉も来るからデートじゃねぇからな」


サラッと俺が行くのは確定してるんだな

茉莉ちゃんも来るとな?

2人はあまり仲良くなかった筈だが?




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