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叙情詩  作者: たかぽん
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フェンリル終幕

フェンリル最終章です。ご一読よろしくお願い申し上げます。

フェンリルの馳走




フェンリルは、7億と108つの魔法でできていた。僕は暴徒と化した人に7つの願いを叶えることで、落ち着きを促した。


 供し奉ったものを、咆哮として祓い或いは、108.の煩悩と解き。トキヲ変え変幻自在の勾玉実はこの時代には数多ある願いを叶える音食として撒き、抗うことよりも、馳走を食しなさいと、促したのだ。OLA僕らは僕らの過去の亡霊と戦っていたが、願いを叶え終えたことで、祭壇からも降り、許されたと識った。


 最早戦うべき悪魔も祀られた天使も居ない。

光と共に真の暗闇は今や数秘境的に神秘に満ちた御月の景色に包まれ、静寂の彼方に涙の泉に満ち足りている。人の血は赤、ならば鉄を全て鋳したのならば、人の血と汗と涙は全て。


聖水と化した湖畔に生息する虫とて、五分の魂と言うことに気付いたことだろう。


 私達は、紛いなりにも、昆虫に兵器を用いたそれが、祭壇に焚べられた焔だったのだ。


 私は願う。フェンリルは、全てを信じて命を託したことを。確信できる時代が、いつか遥かなる未来に叶うことを。


 それこそが、フェンリルの願い。フェンリルの、馳走。美味しいことこの上ないナッツや、果実、果実酒、糖蜜、祈りであることを。


 飯を炊き、枝葉を焚べ。飯を上がることを。


人と狼がいつの日か仲違いを止められることを。


 犬が人の最良のパートナーで有るように。


 人もまた犬族の、最良のパートナーであることを、切に願いながら。


 私はまた。何度でも転生する‥


 いつか絶滅する種族に敬意を表し、更にいつか人もこの世から去るときはぜひとも、ある日には永遠を願い。


 ある時は永遠を呪い。


また、ある時は永遠の反映を願って。


ありがとう。皆。


僕はまた、フェンリルが、魔族ではなく、家族として扱われることを切に願って。


 今ひとしきりの命を使い切った。


 あとは、成り行きに身を任せなさい。


 フェンリルは、この世を去った。


               





                 終わり。

フェンリルご愛読ありがとうございました。 


 フェンリルは、みんなの心に生きていたいのてす。 


 次項、天使と悪魔編に乞うご期待。

 

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