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叙情詩  作者: たかぽん
1/11

餓狼

餓狼



wake up early

世界は終わる


get up second

間も無く


信じたものが牙を剥いて

恐怖よりも絶望を突き付ける時

貴女の目には何が映るのだろう





恋は儚く

愛は脆く

優しさは偽り

そんな日々にも





絶え間無く降り注ぐ

黒い雨

穢れの中に

育った命を盾に





全ての聖母は

この星と隔離され

唯一産まれた

聖者は貼り付けられ




それでもメシアを

待望するエゴイズム

人類は皆

狂気の使者







異を唱えるは

ただ一つの可能性

希望を宿した瞳に

愛の花束を




どんなに絶望を並べ立てても

決して折れない牙がある

餓狼として産まれ

誰よりも飢えの苦しみを識る者




息の根を止めるは

数知れずされど

瞳は濡れたまま

命の味を知る




叩き殺された牛の

無念を識るは

人に非ず

餓狼の王






想像せよ

思考と心を総動員させ

餓狼の心と痛みを知れ





刮目せよ

研ぎ澄まされた爪が

何を切り裂くのか





考え抜け

餓狼の敵は何かを

己の中に獣を飼う人類よ





古より

人を人足らしめるものは何か

叡智と智慧

誰より与えられたるものか





慈しみも

労りも

餓狼は気高く持ち続けながら

遠吠えを上げるは

天空の彼方

何処を目掛け

何に訴え

誰に求められるか

その答えを識る時

人は獣を超える




史上初めて

獣を超える

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