正義の味方
「ニーナ!!!?なぜここに!?」
「なぜ……??なぜって聞きましたの?それは貴女が私との勝負をほったらかして無視するからでしょう!!!だから、尾行したんですわ!!!」
ですわじゃないでしょ、ストーカーの気質あるわね……。
「まぁ、でも助かったわ。そいつそのまま抑えといて!」
「わかりましたわ。」
サラは炎の魔法陣を描き魔物に向け放った。
ドンッ
風により勢いを増した炎は魔物を覆った。
「グヲオオオオオオオオオ」
やった……!!確実に致命打になってるはず!!
コレであとは貫通性の雷魔法を打ち込めば……
サラは短剣に雷魔法を宿らせ突きの構えで突進した
「やあああああああ!!!!」
魔物に突き刺さる、その手前、それは起こった。
「な、なんで手が動かないの??」
まるで石のように体が動かない!!
すると燃える炎の中から笑い声が聞こえてくる
「グフフフフ、グハハハハハハ!!」
炎と風が弾け中から魔物が出てくる。
「停止魔法だ。覚えておけ小娘ども。今なら貴様ら2人の首を取ることなど容易いが、さてどうしようか」
ベロリと舌なめずりをした魔物は舐め回すように2人を見ていた。
「その前に、アンタ停止魔法って言ったわね。停止魔法は失われた魔法【古代魔法】のハズよ。なぜアンタが使えんのよ!!」
「なぜか、と言われればそれは俺の組織が古代文字を解析し、そこから古代魔法陣を得ているから、だが?」
「アンタなんで最初から古代魔法使わなかったのよ…私をなめてたってことかしら…??」
「もちろんそれもあるが、コレはエネルギー消費が激しいからな。出来れば使いたくなかった。古代魔法はそれ相応のリスクを伴うからな」
「古代文字は解読不可能と言われた文字ですわ!!貴方がた魔物になぜそんな高度な技術が!?」
「おしゃべりはここまでだ、さて……そっちの上品そうなお嬢さんから楽しませてもらうとするかあ。」
斧をニーナの服にかけ上から真っ二つに破いていく魔物。服がはだけ、ニーナの身体を魔物が触ろうとする。
「ぐっ!ニーナに触るな、この変態っ!」
「お前からでも良いんだぞぉ?小娘」
「くっ。」
「嫌っ触らないでくださいっ!!汚らわしい!助けてっ助けてジン!!」
「助けなんてこねーよ!諦めろってんだオラッ!!」
「嫌ああああああ!!」
その時、大地が揺れた
「きゃっ、何!!?」
「ん、なんだぁ!良いところで!!うぉっ!!!」
魔物の直下から棒のように出てきた土はそのまま魔物の股間を直撃した
「???!!!?……グヲオオオオオオオオオ!!!いてえええええ!!!くそっ!!誰だ!!」
「誰?誰かってそりゃお前アレだよ。俺は正義の味方、悪のキンタマ潰し隊だよ。」
「「ジンっっっっっ!!!!」」