鈍感
森の奥
「さて、どうすっかなぁ。暇だしこの女起きねーしなあ。裸に引ん剝いて弄んでやろうかなあ。んーまあ起きるまで待つかあ」
ガタガタガタガタ
い、今裸に引ん剝くとか言った!?やばいよどうしよう。逃げるにしても追いつかれたらマズイし……戦うしかない…?ダメだ勝てるとは思えない…!今まで見た中でトップクラスで強そうだもん……。
「やっぱり村行って吐かせたほうがいいな!よしそうしよう。この女は……めんどいだし置いていくか……後で楽しもう…!グフフ」
村に行く!?まずい!止めなきゃ!でも黙ってればここから逃げられる…!どうせ止めても勝てっこ無いし…寝たふりしてた方が良いよね……どうしよう…
ガサッ
まずい!音出しちゃった!!
「お前!起きてるな!!!」
魔物は持っている斧を振り下ろしてきた
ザンッ
危機一髪で避けた少女は即座に陣を描いた
「……やるしか、ないっ!!!燃えろ!!」
怒涛の勢いで放たれた火の魔法は相手に確かに直撃した。煙が辺りを包み対象を見えなくする。
やった?わけないよね。けど少しくらいは…
煙が晴れ無傷の魔物が姿を現した。
「んーー?なんだあこれは?煙を出す魔法か?」
うそっ、まるで効いてない…!!
「はっはっは、じゃあ死んでもらおうかなあ。」
「嫌っ!!」
魔物が斧を振りかぶった瞬間。
「焼き尽くせ。」
魔物の背中に炎が燃え盛る。
「あぢい!!なんだ!誰だ!?」
「ふーっ。危機一髪ね。しかし先にたどり着くのが私とは。ジンはこんなのも鈍感なのね。」
魔物が消火をしている間にサラは少女にかけよった。
「平気?危険だから下がっていて。」
「は、はい…!!」
少女を下がらせたサラは意識を集中させた。
「さて……問題は、ここからね……。」
消火し終えた魔物が振り返る。
「おまえは、ぶっ殺すぞおおおおお!!!!」
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遡ること30分前
「んーここら辺で二手に分かれましょう。」
「あ?なんでだよ、お前感知してんだろ?」
「私の感知魔法は精度が低いからここら辺にいる事は分かっても正確な場所はわからないのよ。」
「ふーん、なら俺はあっち行くわ。なんか怪しい雰囲気を感じるぜ。」
「そう、なら私はあっちへ。」
「あ、おいサラ…その、あれな、あの」
「何?」
「死ぬなよ」
「ふ、ふん。バカにしないでよ死ぬわけないでしょ。」
「ちぇっ、なんだよ心配してんのによ、じゃあな」
「あ、ジン…その、ありがと」
顔真っ赤にして……可愛いやつだな
「おう!いくぞ!」
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時は戻り現在
森のどこか
「あれ…全然魔物いねえな…間違えたか…。しゃあねえ、戻るか。」
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森の奥
「はあっ!はあ、はあはあ。ダメだ!こいつ強い!」
風魔法を持っていた短剣に宿らせ鋭利性を上げているけど、コイツの斧、全然傷つかない!
「ゼェゼェ、最初の炎は不意打ちで食らっちまったが当たらなけりゃどうという事はねーぜえ。オラッ!」
魔物のヒザ蹴りがサラの腹部に直撃した。
「あぁっ!!」
サラは吹っ飛ばされながら陣を描き自分の背中に風を発生させダメージを和らげた。
「はっ!はっ、はっはっ、くそっ、せめて動きが5秒くらい止まれば……」
「オラッ休ませねーぞ!!」
まずい!時間を稼がなきゃ!
サラは土の魔法陣を描き壁を出現させ盾にした。
今なら前が壁で見えないはず!
サラは炎の魔法陣を描き炎を放った。
しかし、
「2回目はねーっていったろが!」
斧で壁を破壊しそのまま斧を盾にして炎を無効化した。
そしてその勢いのまま魔物は突進してきた。
くっ、どうすれば……。ジン…!早く来てよ…!!
その時、風が吹いた
風というには強すぎる台風のような魔法は魔物の体を切り裂き動きを止めた。
「がっ!だ、誰だぁ!!?」
「……ジンっ!!?」
草木を分けて出てきた影
「動きを止めれば、良いのでしょう?」
「………ニーナっ!!!??」