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白い翼の少女と創生する少年  作者: Rewrite
少女との出会い―meet a girl who has white wings―
3/19

3話:事情とグループ

工場で助けた少女にわけあって関わった竜騎。

少女の抱えた事情と竜騎は――――

「助けてほしい、だって?」

少女からの思わぬ一言に、神島竜騎(かみしまりゅうき)はつい聞き返してしまった。

「はい。今助けてもらったのに、図々しいのは分かってます。ですが、私にはもうあなたにしか頼れない……」

少女の弱々しい声が、竜騎の心を揺すった。

面倒なことが何より嫌いな竜騎だが、少女を無視して帰れるほど、冷血にもなれなかった。

「分かった。詳しい話は俺の家に着いてからにしよう」

竜騎は少女の手を引き、家に向かった。


竜騎の両親は『日本学園』の外に住んでいる。

なので、竜騎は学園内にある男子寮にいる。

学園は能力クラスこそが実力であるため、レベルφ(ファイ)、つまり7以上は寮の1部屋を1人で使うことができる。

つまり、竜騎は一人暮らしだ。

「入ってくれ」

戸惑う少女に一声かける。

「はい」

相変わらず重い雰囲気を出している少女。

「俺1人だけだから、気兼ねはいらないよ」

「ごめんなさい」

不意に謝られたので、竜騎は慌てた。

「ま、まぁ、いろいろ話があるだろうし、座れよ」

今は5月。

床にはカーペットなどを引いているわけもなく、フローリングである。

ささっと座布団を取り出し、そこに座らせた。

「紅茶とコーヒー、どっちがいい?」

「えと、じゃあ紅茶を」

少女の希望の品を竜騎は持ってきた。

正方形の白い机に紅茶を置いて少女に渡し、少女の反対側に向かい合うよう竜騎が座り、自分の紅茶を置いた。

「さて、俺は神島竜騎。15歳で高校1年。能力クラスはφで、名前は『素材錬成(マテリアルアルケミー)』だ。君は?」

「私はフェリーア。年は15だけど、あなたよりも1つ下です。能力は、そうですね……、『振動(ビブラート)する白翼(ウィング)』と言う感じですかね。クラスって何ですか?」

少女、フェリーアの話にはいろいろ引っかかるところがある。

そもそも名前が日本人じゃないし、能力の名前も今自分で付けたような感じだ。

「クラスってのは、10段階で能力の強さを表すものだけど、フェリーアにはないのか?」

「知りません。計ったことないので」

「フェリーアはここの住民じゃないのか?」

「はい。私、小さい頃に……、あ、まだ物心着く前だったんで人づたいに聞いたんですけど、両親を失ったらしくて、あるグループのリーダーさんに拾われたそうです」

「グループ?」

竜騎は工場での話を思い出す。

リーダーから許可を得てるとかなんとか、あの男たちが言っていた。

「何のグループなんだ?」

竜騎がした質問に、フェリーアはすぐには答えず一拍おいてから静かに言った。

「世界を統べるのを目的とした、世界反逆グループ、通称『ドロップ』です」

竜騎はすでに、とても大きなことに関わってしまっていた――――。

どうも、Rewriteです。

3話読んで下さった方、ありがとうございます。

まだまだ文章が下手で内容もわかりにくいですが、今後もよろしくお願いします。

アドバイス、感想などありましたら、ぜひ教えて下さい。

次回は、グループについてです。

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