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白い翼の少女と創生する少年  作者: Rewrite
少女との出会い―meet a girl who has white wings―
16/19

16話:2位と最後

「案だって?」

神島竜騎(かみしまりゅうき)は単崎将に聞き返した。

「あの『人工天使(アーティフィシャルエンジェル)』は羽根を使うときにすきができるから、そこを狙う」

「どうするんだ? ……っ!」

天使のレーダーをよけつつ、続きを聞く。

「そこのあんた、確か『時間転送(タイムトランス)』だったか。それで、こいつを『人工天使』の後ろに飛ばせ。さっき起こったから、すでに経験された事象になってんだろ?」

さっきの、竜騎が後ろから攻撃したことだ。

「できるけど……、おそらく、力が使えるのは……、あと一回だよ」

傷口から滲み出る鮮血が、竜騎にはとても痛々しく見えた。

「つまりだ。失敗はできねぇんだ」

「で、俺はどうするんだ」

竜騎は自分の仕事を聞く。

「竜騎!」

後ろを振り返ると、天使が羽根を使った。

5色の光の剣が、宙に円を描くように浮いている。

それらが適当(ランダム)に放たれる。

「美咲!」

自らに飛んできた(あか)の剣を右手で飲み込み、続けて美咲に飛んだ()の剣も右手で叩く。

「うらっ!」

単崎も飛んできた3本の剣を叩き割る。

「その『素材錬成(マテリアルアルケミー)』で、あの『人工天使』を素材(マテリアル)にしろ」

「なんだと?」

竜騎は錬成した半分赤色、半分黄色の火と雷の剣を握っている。

「天使には周りにバリアみたいなものがあるんだぞ。触れられるわけない」

直接触れれば、『部品』たるフェリーアから、『装置』たる羽根、つまり翼に触れることで、離すことができるだろう。

「あのバリアは、すでに分析した。俺が割ってやる」

「!?」

単崎は確かに2度あのバリアを殴ったが、ビクともしなかった。

にもかかわらず、割ると言っている。

「できるのか?」

「誰に言ってんだよ。俺は『日本学園』の5人しかいないクラスω(オメガ)の、2位だぜ!!」

単崎は再び天使に向かう。

「単崎が……、2位……」

あの不可解な能力と実力、そして『アウト』のリーダー。

そんな人間が、今そこで戦っていた。

「てめぇのバリアはもう分かってんだ! そのバリアは絶対的力で守ってんじゃなく、こっちの力を削りとることで、守ってんだろぉが!」

単崎は右手でバリアを押しつつ、左手でバリアに触れた。

「『限界(リミット)調整(アドジャスト)』!!!」

その叫び声とともに、バリアは音とたてて崩れ去った。

「いけ!」

単崎がくるりと振り返った。

「美咲!」

「いくよ、『時間転送』!」

力を振り絞り、美咲は竜騎をとばした。

竜騎の体は天使のすぐ後ろに現れる。

「終わりだぁぁぁぁぁぁ!!」

右手で天使に触れる。

「キィヤァァァァァァァ!!!!!」

最後の悲鳴に、竜騎はちくりと胸が傷んだ。

やたら戦闘中に会話を入れてしまいました……。

少し、この世界観が伝わりましたか?

今後もよろしくお願いします。

感想やアドバイス等、お願いします。

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