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ドラゴンローリングローリングエスカレーターエレベーター

作者: 雪猫
掲載日:2026/09/21


「その意味の分からない言葉の並びは?」


製作者が答える。


「『ドラゴンローリングローリングエスカレーターエレベーター』


略してDRREEは、


最先端のエレベーターだ。




『エスカレーターエレベーター』は、


エスカレーター式エレベーターであり、


階段が動くと共に、階段全体も一度に上下する装置だ。



『ローリングエスカレーターエレベーター』は


階段全体が回る装置。例えば、螺旋を描いて上下する。



『ローリングローリングエスカレーターエレベーター』は、


階段全体と共に、階段一段一段も回る。


手すりに掴まることが必須だ。




そして、『ドラゴンローリングローリングエスカレーターエレベーター』は、


宙を舞う。


自由自在に動き、上下左右に回り、バク転をし、高度1万mに達する。


竜のように、身体を波打たせ、空を舞う。


それがDRREEだ」




「それは…


意味があるのか?目的は何だ?」


「そんなものは、無い」


「なんでそんなダサい名前なんだ?」


「美しい名前だろう?」


「いつ完成する?」


「もう完成している」


「どこに」


「ここに」




突然、床が抜け、長大な階段が現れる。


慌てて、手すりにしがみつく。




そこに、


「ドラゴンローリングローリングエスカレーターエレベーター」は、あった。




階段が波打ち、遙か先、2つの目が閃光を放つ


機械の軋む音、竜の咆哮のような響きに耳を塞ぐ


階段が揺れ、宙に浮く





製作者が呼びかける。



「さあ


出発だ」














出発の揺れで、俺達二人は振り落とされた。




無人の「ドラゴンローリングローリングエスカレーターエレベーター」は、


製作者の悲痛な叫びを背に、


彼方へと飛んで行き





そのまま永遠に姿を消した






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