断片 2
供述書
第53部隊 元年 — 義勇兵
新地域内陸探査報告(第3日)
内陸調査は0600時に開始された。滋賀環礁。天候は安定:曇天、高湿度、気温32℃で上昇中。地形は記録にない広葉樹種が支配する密な熱帯林。植生は厚く、15メートルを超える視界は低い。道、開けた場所、過去の居住の痕跡は観察されなかった。
景観には侵食制御や農業的攪乱の兆候はなかった。5か所で採取した土壌サンプルは、高いミネラル飽和度と汚染物質の不在を確認した。この地域は、我々が判断する限り、占領や工業化されたことはない。
動物の生命は0720時に初めて観察された:河川流域の南の尾根沿いを移動する大型四足獣1頭、肩高約3.5メートルと推定。動きはゆっくりで、反応なし。対象は首と背中の尾根に沿って重なる鱗のような構造を持っていた。既存の陸上動物に一致するものはなし。
その日を通じて、1400~1600時に空中での鳴き声を含む、追加の鳴き声や動きが検出されたが、直接の接触はなし。ほとんどの野生動物は人間の活動に近づかない。攻撃性は示されなかった。
地域の川は静止している。流れなし。堆積物の撹拌なし。水は不自然に静か。サンプルの分析は保留中。自然な排水を思わせる勾配にもかかわらず、流れは検出されない。周囲の植物は正常に見えるが、動物の攪乱の証拠なく均一な密度で生育している。
グリッド参照3-17-A、東部流域の上に一時的なキャンプが設置された。標高と視界の良さで選ばれた。現地の木材を使用し、12の構造物が建てられた。通信は制限されているが運用可能。初期偵察チームは士気の低下を報告しているが、病気や怪我の記録はない。環境ストレスが一因かもしれない。
民間人と下士官の間で「神々」や「土地の守護者」に関する議論が続いている。これらの言及は具体的でなく、文化的残滓の可能性が高い。現在、宗教的図像、構造、行動は観察されていない。これらの主張は現時点で象徴的とみなしている。
推奨事項は変更なし:慎重に進める。現地動物の攪乱を避ける。観察を続け、周囲のマッピングを拡大する。地域は安定しているが、未だ理解できない異常がある。
これで内陸活動の3日目の概要を終える。さらなる報告が続く。
【備忘録】




