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季節の静けさ  作者: 波歌
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日記 24 ☼

❀ ✧0.006-01

ᵕ̣̣̣̣̣̣ 日記 24 ☼


朝日がやわらかく障子を通して差し込み、私たちの慎ましい家の中を満たしていた。私は体を伸ばし、満ち足りたため息を漏らす。海辺の村で迎える、またひとつの穏やかな一日だった。村はほとんど前近代的な暮らしで、日々は質素で静けさにあふれていた。

布団から起き上がると、素足に冷たい畳の感触が伝わる。十五歳の私は、この生活のリズムにもすっかり慣れていた。母はいつまでも若々しく優雅で、包み込むような心を持つ、村一番の癒し手だった。その優しい手と薬草の療法は、人々に安らぎをもたらしていた。双子の姉妹、チョウはリボン舞の優美さで知られ、村人を魅了することがよくあった。

けれど今日は珍しく、家で過ごす怠惰な一日だった。私は周囲に広がる静謐な空気に身を沈める時間を楽しんだ。簡素な浴衣に着替えると、台所へ向かった。湯気立つ緑茶の香りが漂っていた。母はすでに朝食を用意しており、長い黒髪を肩に流しながら、口ずさむ旋律は心を落ち着けた。

「おはよう、セイヨ。」母は温かな笑みで迎えた。「あなたの好きな卵焼きと味噌汁を作ってるわ。座ってお茶をどうぞ。」

私は感謝の気持ちでうなずき、低い卓に腰を下ろし、芳しいお茶を啜った。すぐにチョウがやってきて、動くたびに鮮やかなリボンをひらめかせた。

「セイヨ、今日は潜りに行くの?」と、彼女は好奇心に輝く目で尋ねた。

私は笑い、潜水が必要であると同時に好きなことでもあると知りながら答えた。「うん、新鮮な獲物が要るし。息を長く止められるのは、私の得意技だからね。」

母も頷いた。「セイヨ、あなたは昔から海と親しんでいたわね。でも気をつけて、必ず無事に戻るのよ。嵐の季節が近いから。」

私は深くうなずき、海の危険を知る者として注意を約束した。満ち足りた朝食のあと、家族に別れを告げ、活気ある村の外へ出た。

道沿いには木造の愛らしい家々が並び、壁には色とりどりの花が咲き誇り、自然と調和していた。市場の小さな屋台には新鮮な作物や手作りの品が並び、店主たちは村人と和やかに言葉を交わしていた。

浜辺に向かう途中、村の広場を通ると、人々が集まり、若い音楽家が韓国の伝統楽器を奏でていた。旋律は暖かな風に乗って響き渡り、皆を魅了していた。

海岸に辿り着き、しばし立ち止まってその静けさに満ちた美しさを眺めた。ターコイズ色の水面が太陽にきらめき、私を深みに誘う。深く息を吸い込み、私は海に身を投げた。冷たい水が全身を抱きしめる。


時は止まったかのようだった。鮮やかなサンゴ礁の間を泳ぎ、手には豊かな海の幸を集めた。色とりどりの魚が私の周りを舞い、村の生活のリズムを映し出すように優雅に泳いでいた。

水面に浮上し、収穫を抱えて帰路についた。母とチョウは待ち構えるように迎え、私たちは互いの一日の出来事を語り合った。母は癒しの手で海の幸を手際よく調理し、繊細な味わいで体を養ってくれた。

日が傾き、空はオレンジと桃色に染まり、村全体が温かな光に包まれた。三人で縁側༶に腰掛け、庭に咲く花を眺めながら過ごした。宵の空には蛍が舞い、やわらかな光が幻想的な雰囲気をつくり出していた。

愛に満ちた家族に抱かれ、自然の美しさと村の穏やかな音に囲まれ、私はこの生活の調和と簡素さに心から感謝せずにはいられなかった。胸いっぱいの安らぎと共に眠りにつき、また明日も静けさの日々が訪れることを知っていた。


【とじ✿】♡


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