表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

核戦争により荒廃してしまった世界に生きるある男の独白

作者: 中二病

あれはいつの頃の話だっただろうか……まだ俺が幼かった頃……たしか十歳にはギリギリなっていない頃に起きたことだった……。



……核戦争に関して世間一般に認知され始めたのは西暦何年頃だろう……?


まぁどれだけ遅く見積もっても世界的に核戦争についての話が現実味を帯びだしたのはたしかキューバ危機の頃だったんじゃないかな?


キューバ危機はたしか……1962年10月頃〜1962年11月頃に起きたソ連?だったか?がキューバってところに核ミサイルの基地を建設しようとしていることが発覚して起こった一連の騒動だったかな?



………まぁ個人的にはあんな危険物を自国周辺に設置されそうになったらあんな対応をするのも理解できる話だよね……なにせこの世界は核戦争のせいで人類の大半が死滅したんだからね……。



話を戻そう……そんなソ連の行動に対してアメリカ合衆国は戦時国際法を適用解釈して、カリブ海のキューバ海域近辺の公海上に設定された海上封鎖線に向けて航行するソ連の貨物船に対して、海上臨検かいじょうりんけんを実施した。


……あぁ!海上臨検っていうのは、公海を航海中の軍艦が海賊行為や奴隷取引などの違法行為を行っている船舶を発見した場合に行う警察行動だ。


うん……このアメリカの行動は仕方がないとは思うが……まぁいい、とにかくもしかしたら公海についてあまり知らないという人もいるかも知れないから公海について簡単にではあるが説明する、公海とは特定の国家の主権に属さない、全ての国が自由で平等に使用できる海……だったはず。


中には公海と排他的経済水域がどう違うのかわからない人もいるかも知れないから排他的経済水域の大雑把な説明と公海と排他的経済水域の違いを大雑把に説明しようと思う。


排他的経済水域とは、沿岸国が天然資源の探査や開発それから海洋の科学的調査や海洋環境の保護などを行うことができる水域……らしいな……まぁ私は記憶にある限り一度も海なんて見たことがないんだがね……まぁこんな世界だ仕方がないといえば仕方がないが……話を戻すが…排他的経済水域の範囲ってのは、領海……あぁ話が少し変わるが領海とは海岸線から海側へ約22kmで、これは1982年に採択された国連海洋法条約で決められたもの……らしい……なぜ私が事実上もう意味をなさない国際条約を詳細に覚えているかは……突っ込まないでほしい……まぁとにかく話を戻すが領海ってのは海面だけではなく領空や海底その下の地下資源も沿岸国の主権が及んでいるらしい。

それから外国船が沿岸国の領海を航行する場合、航行する領海の沿岸国の法律に従う必要があるらしい。話を戻すが排他的経済水域の範囲は海岸線から約370kmまでの海域らしい……、この排他的経済水域は1982年の海洋に関する国際連合条約で定められていて、海の憲法とも呼ばれている。

もしも排他的経済水域が複数の国で重なった場合、国連海洋法条約では、当事国同士で交渉して境界を画定することになっているらしい……。


それでは最後にわかりづらいかもしれないが公海と排他的経済水域の違いを大雑把に説明しようと思う。


排他的経済水域とは沿岸国が漁業や資源開発を行えるが、外国船の航行は自由にできる場所で、公海はどこの国のものでもない海を指す。


だいぶ話がそれてしまったから話を戻させてもらう……さっきまで話していた話は……え〜と……たしか、アメリカが海上臨検をしたってところまでだったね……この警察行動はたしか、国連海洋法条約第110条ではたしか、外国船舶が国籍を有していないという疑いがある場合の臨検も認められているんだったか?私は別に国連海洋法条約に詳しいわけではないからあまり正確なことは言えないが……まぁとにかく船舶検査とは各国の国内法に基づいて洋上の積載貨物とかを調べる措置らしい……船舶の検査のことを検船と呼ぶらしく、検船をしてくれる会社のことを検船会社というらしい。


話がだいぶそれにそれたがまぁ、ようはキューバ危機とはソ連がキューバに核ミサイルの基地を建設していることが発覚してアメリカ合衆国がカリブ海のキューバ海域近辺の公海上に設定された海上封鎖線に向けて航行するソ連の貨物船に対して、海上臨検を実施したことにより、アメリカとソ連の間で緊張が高まり核戦争寸前にまでなった一連の出来事らしい。



まぁとにかく、こんなに昔から核の危険性が周知されていたのに人類は……まぁこんなことを今更言っても仕方がないとは思うが人類は核戦争によって大勢の人々を殺して地球上は荒廃してしまった……運良くなのかなんなのか、人類は宇宙にもコロニーを作れるような技術力を持っていたから、荒廃したこの地球においてもなんとか生存できているが……子供の頃、周りの大人に核戦争の話を聞く機会が多々あったが、核戦争はそれはもうひどいものだったらしい……核戦争が起きた後の地球はさながら地獄のような場所だったらしい海は使えなくなり地上は汚染物質まみれ……挙句に助けられる人間が限られているから相当数の人間が見殺しにされた………本当に思う……なぜ人類は道を間違えてしまったのだろうか……と…もし核戦争が無ければ人が大量に死ぬことも空を直接拝めなくなることもこんな地下に閉じ込められることもなかったに……。


まぁ……俺ごときが考えるべきことでもなければ考えて答えが出ることでもないが……ただ……ときどき考えてしまう、もしもこんなことが起こらなければお父さんとお母さんは……と……そんなつまらないことばかり考えてしまう……どれだけこんなことを考えたところでお父さんやお母さんが生き返ることはないのに……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ