キジの鳴き方がよくわからない桃太郎
むかしむかし、あるところに住んでいたお爺さんとお婆さんが拾った桃太郎が鬼ヶ島へ攻め込みました。
「敵襲ー!!」
「何奴!?」
「敵確認! 人間1! 犬1! 猿1! キジ1!」
「迎え撃て!!」
下っ端戦闘鬼がワラワラと無限沸きしますが、その全てが一撃で吹っ飛び、桃太郎は諸悪の根源である大鬼の所へやってきました。
「覚悟しろ! とっちめてやる!」
「ワンワン!」
「キキッ!」
「キジーッ!」
桃太郎とそのお供達が一斉に襲いかかりました。
「ちょいターンマ!!」
「……なんだ?」
桃太郎達がピタリと止まりました。
いかなる状況でも、タンマの声がしたら止まってあげるのが優しさです。もしかしたら気が付いていないだけで大変な事が起きているかもしれませんから。
「そのー……何というか……」
「端的にどうぞ」
「キジの鳴き方が、どうにも違う気がするんだよね」
大鬼が首をかしげました。
「キジが?」
「キジーッ!」
「そうそう、これこれ。犬はワンワンで猿がキーキー、なのにキジがキジーッ!ってどうなの?」
桃太郎は少し考える素振りを見せました。
そして一つ頷きました。
「ポケ〇ン的な?」
「それなら全員統一してくれないと」
「確かに」
こうして、仕切り直しとなりました。
「覚悟しろ鬼め! こらしめてやる!」
「イヌーッ!」
「サルーッ!」
「キジーッ!」
統一された鳴き声に満足した大鬼は、笑顔でボコボコにされましたとさ。