B ~さぁ書いてみよう~
【小説を書き始める】
文章の基本ルールを守ろう。
・行の頭には一字分の空白を入れる。
・感嘆符(!?)後には一字分の空白を入れる。(なろう独自ルールだったかも)
・会話文の最後の句読点は省略する。
例:「~だ。」→「~だ」
・ ……(三点リーダ)と――(ダッシュ)は二字セットで使う。
・――とーーは似て非なるもの、誤用に注意すること。
・初めて登場する人物の氏名、難しい漢字にはルビを振ろう。
・数字の表記や物の名称は統一しよう。
このあたりでしょうか。
その他に、ルールではないのですが小説家になろうの読者は文の詰まった画面を嫌う傾向があるので適度に空白行を挿入し、あまり大きな文の塊を作らないようにした方が良いです。
それらを守らないことで味を出すとか妄言ごふごふっ、個性を主張する方もいるかもしれません。
しかしあなたの作品はまだだれの目にも触れていない、未評価の作品です。
四十万点以上の作品が並んでいる中であなたの作品を手に取る人も最初はほとんど居ません。
そしてほとんど居ない中、偶然あなたの作品を手に取った読者はどのように作品を見るでしょうか。
あなたが一生かけても読み切れないほどある作品群から1冊を取り出した時、その本をどう見ますか?
パラパラパラーっとまず最初に軽く見ませんか?
ルールが守られていない作品はその時点で大体切られます。
中身を読んでくれるところまで行かないんですよ。
個性を出すのは結構ですが、それは物語の内容で表現しましょうね。
それと、これは結構ばらつきがあるのですが、1話あたりの文章量は2000~5000字がお勧めです。
これは小説家になろうの読者の方々がどの様なタイミング、状況で作品を見るか考えた結果です。
通勤通学時間の短い時間や就寝前にさっと見る方が多いようなんですよ。
なので手軽に5~10分程度で読める文章量ってことで2000文字~5000文字となります。
あと書く側からしてもそれくらいの方が楽ですしね。
しんどいと続かないので。
その他として
・各話毎で起承転結を意識して書こう。
話が読みやすくなります。
・第1話に「プロローグ」を持ってくるのは控えましょう。
嫌がる人が多いみたいです。
・3話目までに一度山場を持ってきましょう。
ここで切る方も大勢います。
5話、6話で面白くなる話もそこまで読んでもらえなければ意味がありません。
・キャラクターは一気に出しすぎない。でも主要キャラクターは早めに出そう。
作者は自分のただ一つの作品ですからキャラクターを覚えるのは簡単です。
でも読者にとってはたくさんあるうちの一つの作品ですから1話目からキャラクターが10人も20人も出たら覚えきれないんですよ。
鳥頭の私では3人が限界かなぁ……。
自分の作品で当初2人しか出さなかったら少ないと突っ込みを受けてしましましたが。
まぁ、4~5人くらいが良いかもしれませんね。
・説明しすぎない。
多少の説明は必要かもしれませんが、読者にとっては大体はどうでもいいことです。
説明をするな、描写しろ。とは誰が言ったかは知りませんが有名なセリフらしいですよ。
地の文と台詞のバランスはよく考えましょう。
このあたりを注意して書いていきましょう。
【小説を投稿しよう】
タイトル、あらすじ、タグ設定で読者を誘引しよう。
はい、ここまで読んでくれたあなたの手元には【素晴らしいアイデア】【プロット】【キャラクターシート】【文章の基本ルール】と4つもの武器がそろいました。
勇者ですら最初はひのきのぼうとなべのふたとかなんですからとても素晴らしい装備ですね。
そうして意気揚々と小説家になろうの世界に旅立ったあなたはいきなりピンチに陥ります。
そう、読者がいないというピンチに。
そりゃそうですよね、四十万点を超える作品の山の中からあなたの作品を偶然に手に取る確率ってどんなもんですかって話で。
どんなに強い装備を準備しても、その武器を叩きつける読者がいなければ意味がありません。
初めての作品なので当然自分のファンもいません。
あるのは投稿後数分間の命の新着リストだけ。
その数分間で読者を誘引する必要があるわけです。
まずパッと見でクリックしたくなるような【タイトル】。
そして中身を読みたくなるような【あらすじ】。
あらすじを補完する【タグ設定】。
この3つを押さえましょう。
特にタイトル、すげえなと思わず言ってしまうくらいのインパクトのあるタイトルだと読者を一本釣り出来ます。