31 盆休みとはなんぞや
盆休み。
なんだか暑さがあっというまに去ったかと思ったら、またぶり返してきた今日このごろ。盆休みがある方もないかたも、お久し振りでございます。
今年のコミケは涼しくて、恐ろしいほど楽だったという噂を聞きました。そんなに涼しかったんや……。っていうか、いつもが殺人的に暑すぎる(あるいは寒すぎる)だけやんねえ。
あ、でも涼しくなった瞬間に、すぐ近くの軒先に巣をかけていたツバメのご一家が去ってしまって、ちょっと寂しい。フンの世話は大変やったけど、えらい可愛かったんですけどもねえ。
さて。
ダンナは先日お知らせしましたとおり、新しい会社に入り、ただいまは盆休みに突入しております。
幸いブラックな会社やなかったらしく、ちゃーんと十日間ありました。
これ、ブラックやとほんまにないらしいですね。怖いですね。
人を人とも思うてないですね。
まあそれはええねん。
それで、これも前にお伝えしたとおり、ダンナはただいまお船の女の子たちがわんさか出る例のシミュレーションゲーム、つまり「提督業」に勤しんでおります。
ええ、なぜか私のぶんもね!
いえ、私も一応は休みなんですが、やっぱり小説の執筆を優先にしているもので、なかなかそこまで手が回らない。手が回らないぐらいなら、別にゲームなんてしなくたってええやないですか。ほっとけばええねん、別に死ぬわけやなし。
と、私がそう言うのに、ダンナはここのところずっと、仕事のある日にも出勤前に私の分の毎日のクエストをこなし、夜に帰宅してからもまたこなしてくれていたのでした。
いや、あのね。
どうせするなら、もっと人生に資することを日課にしたらと思うんやけども。
で、この間からなんか言うたら小説やらイラストやら描いてる私のもとにやってきて、ぷりぷりしたおなかの肉なんか揺らしながら手足をばたつかせて、叫ぶんですな。
「ひどい!」
なんやねんなと思ったら、
「キミのとこのドロップ運よすぎ! そっちばっかり、どんどん落ちる! ずるい!」
と、こう言うんですな。
ドロップというのはつまり、こういう時期にやってるイベントなんかで頑張ると特別なお船の子、つまりはまあ報酬みたいなキャラが出る、そのことなわけです。でもドロップはランダムなので同じ作戦をこなしても必ずしも出るとは限らない。
で、代わりにやってくれているはずの私の艦隊にばっかり、その特別なお船の子が出る。しかも一発で。と、そういうことですな。
うわあ。
我が身におきかえるとかなり切ない。
自分の艦隊には落ちないのに、あっちにばかり落ちるなんて!
代理の「ぽっちゃり提督」、すっかり涙目。
ふははは。
「これが普段の行いの差」……とは言えないのがつらいところ。
なにしろ休みとなったら、家事はほぼダンナがひとりでやっているようなもんで。
まあ私には、この一学期にトンデモナイ成績をおさめて平気な顔をしている娘の尻を叩くという特務が存在するわけなので、お互い様な気もするんですが。
ああ、頭が痛い……。
最近、娘はやたらにいろんなネット上の動画を見ることにはまっていまして。
テレビもゲームもそうなんですが、ほんとあれって時間喰い虫ですよね。
残り少ない人生を見つめるようになってからは、まあ内容にもよりますが本当に時間の無駄だなとしか思えないものが多い気がして。
そんなのぼーっと見ているうちに、貴重な若い時間がどんどん奪われてゆくのが、なんだか横で見ていてこれもせつない。
ワカモノには、時間の貴重さがわからないんやねえ。それが二度と戻らんもんやっちゅうことも、わからへんのんやろなあ。ってもまあ、自分かてそうやったわけなんで、これはしょうがないんかな。歴史が繰り返されるのも、結局はこういうことなんかいなあ。
でも、昔とちがって今は嵌まるもの、誘惑してくるもんが多すぎる。
それをきちんと認識していないうちからそういうものに嵌まらされ、貴重な時間を奪われるのって、勝手に時間を泥棒されているみたいな気がして、気持ちがおだやかやないのんです。
はまるといえば、娘、とうとう「おそ○さん」にハマったらしい。
ああ! まぎれもなくヲタで煮しめた娘になってゆく(笑)。
クラスに似たような趣味の子はいるらしいのですが、その子が果たして「腐」であるのかどうかの判断はまだつかない模様。
そらつかんわな。あっちだって、たとえそうでも嗅ぎつけられないように注意してるんですもんねえ。「目端が利く」とは到底いえないうちの娘なんぞには、まず見破ることはできますまい。
ってまた、ダンナの話からそれてもた!
いつもすみません。
ダンナは今も、クーラーの効かないPC部屋にこもって作戦を続行中です(笑)。
なんとかこの休みが終わるまでには、彼の艦隊にも新しい子が来てくれますように。
あ、お墓参りでお祈りしとかなあかんかったなあ。もう遅いけど。
それではみなさま、残りの素敵な盆休みをお楽しみくださいませ!