273 べそべそ泣いとったらどうするとはなんぞや
はいこんにちは~。
今回は珍しくも例のボクシングゲームのお話ではなく。
……いや、ないんですが結局やりながら話したような気がせんでもない(苦笑)。
このところ、ダンナがずっとリモートワークの仕事やっちゅうのはお話ししておりますな。そんでも、たま~に会社から言われて出勤せなあかん日っちゅうのがあります。
その日もたまたま、その出勤日でした。
もちろん私も出勤ですが、ダンナよりかはだいぶ早うに帰っております。ムスメもバイトやら色々あって外出してまして、帰宅してからはひとりでのんびりしておりました。
その後、ムスメ、帰りにほかの用事がでけたとかで帰宅時間が遅くなると連絡。
「ふ~ん」と思って、先に一人でやる方の「フィット〇クシング・北斗の拳」をやりかかっていたところ、ムスメからLI〇Eがきました。
「なんや、父と同じバスになってもた」
「ほほ~」
適当にひとりでボクシングやっとると、ふたりがともに帰宅。
ダンナは始発の停留所から乗ってきて、ムスメは途中から乗ってきた形やったらしいんで、私はムスメに訊きました。
「バス乗ったら『あ。おる』ってカンジやったわけ?」
「そう」
ムスメが乗ってきたところで気づいて、ダンナから手を振ったらしい。
「ほんで? 隣に座ったん?」
「うん」
「ほほう」
ちょっと感心するわたくし。
せやかて、近頃のお年頃の娘さんというのは、わりとこういう時に親のことをしらんぷりする子もけっこうおられるやないですか。別に悪気があるとかやなくてもさ。こう、気恥ずかしいっちゅうのが先に立つっちゅうかね。
で、ダンナに言った。
「良かったねえ、隣に座ってくれて」
「うん」
「ほらふつー、っちゅうか無視する子もおるやん?」
「せやね」
ダンナちょっとにっこり、嬉しそうである。
「無視されたら泣いてまうもんね~? べそべそって」
「うん」
いや「うん」てあーた。なんやねんその即答は。
「周りのお客さんびっくりやね、いきなりバスん中で大の男が──いや〇さんは『大』ってこたあないな──ええと、小柄で可愛いおっさんがべそべそ泣きだしたら。『え、どないしはったんですか』『大丈夫ですか』て」
「うん」
「ほんで『む、ムスメが、ムスメが……』て。『隣に座ってくれへんのんです』っちゅうて?」
いや引かれるわ。距離置かれるわ。バスん中の空気が大変なことになるわ! 周囲のお客さんの方こそ大迷惑やわ。
ま、結果的にムスメがとっととダンナの隣に座りに来たんで、そんな事態にはなっとらへんわけやけども~。
とまあ、その日そんな話をしました~っちゅうご報告でしたあ。
ちゃんちゃん!





