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すとーりーSIX 甘い言葉

 甘くて、とても、切ない。




 別れ際に、アナタが言う一言。


「オヤスミ」


 たったそれだけの言葉が、私にはとてもとても甘くて……。

 繋いだ手を、もう一度だけ強く握り直す。

 吐き出される息が白く伸び、高く高く空へと上がっていく。

 頭上には眩しい程に煌めく満天の星。

 首に巻いた長めのマフラーに、隠す様にチョットだけ口元を埋める。


 だって、食べたくなっちゃうから。


 アナタなら知ってるでしょ?

 私が甘いモノに目が無いって事を。



 あなたの言葉は、蕩ける程にとても甘くて。



 白い息はまるで綿菓子みたい。

 手を伸ばせば、直ぐに捕まえて食べてしまえそう。



 チラリとアナタに視線を向ける。

 直ぐに視線は絡まり、二人は自然に引き寄せられていく。

 唇に感じる暖かな、アナタの吐息。

 鼻腔をくすぐるタバコと少しのアルコールの匂い。


 ねぇ…もし目に見えるならば、アナタの言葉はどんな色なのかしら?

 もし、この手で捕まえて食べたら、どんなに甘いのかしら?



 きっと、それは虹色に輝いて…世界中のどんなお菓子よりも…………甘い。



「愛してるよ……」


 ほら、ね?

 アナタの言葉は蜂蜜のように甘い香りを残して、口の中で直ぐに溶けて消えていく。


 アナタの言葉は私を虜にする。

 甘い甘い、言葉の誘惑。




 私は、ずっとその中で溺れていたい…………。


恋人の言葉は、とても甘い。(多分ね)

でも、無条件で大好きな人に「好きor愛してる」なんて言われると、脳ミソ溶けます(笑)


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