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辺境警備隊のお医者さん(仮)  作者: リンダ 鈴
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十年前 1

2015.11.17修正あり。

当時26歳で王宮近衛騎士(エリート)で近衛騎士団副長を務めていた。2年に一度開かれる御前武術試合で三連続優勝という快挙を成し遂げ〈王国最強の騎士〉と呼ばれていた。

そんな俺に騎士団長から一つの命令が下った。


王立魔術学園の学生が5泊6日の予定で行うキャンプ実習の護衛だ。

普段のそれは魔術学園医術科、騎士科、魔術科の生徒がチームを組み行われる。彼らは医術科学生が薬草の採取し魔術科学生が薬となる希少部位を持つ魔物を罠をはりとらえる。騎士科学生は護衛しつつ魔物を討伐する。


「ガキのお守りを自分がですか?」

団長は渋い顔でため息をついた後、説明した。

「今年度の実習生の中に王子デレル様がおられるのだ。デレル様は医術師を目指されている訳では無いが、魔術学園医術科は国内最高レベルの成績を持つ男子のみに入学を許される。王はデレル様に【王立魔術学園医術科卒業】という肩書きが欲しいのだ。通常影からの護衛として騎士が一班に1人着く、その役をお前に頼みたいと王直々の依頼だ。」

この所王子派と王弟派の貴族たちが本人達(王子と王弟)を無視して派閥争いをしている。そんな時に森でキャンプ実習と言うのは問題が起こる可能性が高い。


「王子の実習参加を取りやめる事は出来ないのですか?」

「実習に参加せねば進級が危うい、それに此度の実習に王弟リスト様が騎士科の生徒として参加されている。」

王弟が参加するのに王子が不参加、そんな事になれば王弟派から王子は逃げた臆病者と謗られ次期国王としての資質無しと王子の皇太子不適切の理由を与えてしまう。

団長は口に出さなかった言葉を俺が察した事を感じたようだ。

またため息を一つのつくと

「すまんがよろしく頼む」

王印を押した指令書を差し出した。

俺も団長も中立でどちらの派閥にも属して無い。近衛騎士団はそもそも王家をお守りする立場にある。

王は王妃の忘れ形見である王子を猫可愛がりだ。王がデレル様を皇太子に望むなら王子派につくべきだと王子派の連中が言う。

ただ先王は年老いてからできたリスト様を溺愛しておられた。(親子だな)

王弟派は先王がリスト様を次王としたかったはずだ本当の王はリスト様だと言う。

先王が崩御されて現王が位についてまだ間もない為、立太子が行われていない。その為こんな馬鹿げた貴族共の派閥争いが起こっている。

(そんなモンに巻き込まれたかねえぜ)

かといって拒否することもできず、オルガは指令書を受け取り王立魔術学園に向かうのだった。

最終学年ではない為団長のセリフ 卒業➡︎進級 に変更しました。

魔術科学生の話が無かったので変更しました。

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