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辺境警備隊のお医者さん(仮)  作者: リンダ 鈴
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砦 1

時間が前後することがあるのでわかりやすくする為サブタイトルを変更しました。

リド砦の中庭(本当は部隊の鍛錬場)の今や2/3を閉める薬草畑に人影があった。

元はさぞ立派だったろうが洗濯を繰り返した為かあちこちほつれており、染み付いた汚れの為新品の頃の純白さ失った治療師のローブを纏っている。

身長178cmはこの国で男の平均身長よりやや高めだ。

銀の髪は後ろで適当に紐括られているが手入れをすればさぞ綺麗だろう。

黙してたたずめば女神のカンバセ、しかし今は思いっきりしかめた眉間と、鼻に引っ掛けた丸眼鏡があってもややつり目ガチの深緑の瞳の奥に光る眼光のせいでキツイ印象を受ける。


採取可能な薬草を探しながら畑を廻っていたがある一角の薬草を見てさらに柳眉を顰める。

「チッ」




*****

「オーガッ!オーガッ!」

大声で叫びながらリド砦の在住治療師シダが隊長執務室のドアをノックもせず勢いよく蹴り開けた。

「オーガ!テメエ、俺の薬草畑を踏み荒らしたのは何処のクソ野郎だ!言え!言わねえとテメエもクソ殺す!」

執務室の机で溜まった書類の整理をしていた男はガタン!と椅子を勢い良く跳ね倒し立ち上がる。

「俺の名はオルガだ!オ・ル・ガ。鬼人(オーガ)では無い!」

「はん、そんなでかい図体をしてるのはオーガくらいだろ」


リド砦警備隊隊長オルガ=ファーン。

身の丈2m、鍛えられた身体は筋骨隆々、腕などシダのウエストほどもある。

栗色の髪は日にさらされ所々金糸が混じったように見える。

厳つく角ばった顎は無精髭に覆われ口元はいつもへの字に引き結ばれている。

醜男では無いが男前でも無い。眼光鋭く睨みつけるような栗色の目と右頬に走る傷のせいで気の弱い者なら視線を浴びただけで震え上がる。

書類仕事の嫌いなオルガはここ2、3日溜まった書類の所為で不機嫌極まりない。

負のオーラを放つが如くのオルガにここ暫くは砦の者たちも恐れて近付かないのである。

周辺国家にすら響きわたる名、〈猛将オルガ〉と呼ばれ国王ですら怒声に怯む国一番の騎士、そんなオルガを睨みつけ、罵倒を浴びせられるのは砦、いや世界中でシダぐらいだろう。

「大体な、そもそもあそこは鍛錬場だ、そこに勝手に薬草畑を作ったのはお前だろう。」

「ほう、そうか」

腕を組み右手で眼鏡の位置を調節するシダ。

ギクリッとオルガに嫌な予感がした。上からみおろし、威圧をかけようとしたオルガの策は全く効果がない。(クソッ)

したから見上げるシダの視線を捉える。

驚くほども長い睫毛のしたから深緑の瞳がオルガの視線を捉える。

「昨日下痢嘔吐でのたうつビルを治療したのは誰だ?」

「ミダの嫁が熱を出した時誰が治療した?」


「…お前だ」

「そう、俺だ。で、治療する為の薬は誰が作った?」

「持病の腰痛に苦しんでる、ダオル爺の薬を誰が作ってる?」


「…お前だ」

「そうだな、ここで薬を作れるのは俺だけだ」

「その薬を作る為の薬草、この辺りじゃあギルネシア魔森林の奥にしか自生してないが、誰か薬草を取りに行ったか?」


「…イヤ行ってない」

「じゃあ何処にその薬草が生えてる?」



「薬草畑だ…」


「何処の?」


シダは器用に右眉じりを上げる。


鍛錬場(ナカニワ)…だ」


「だよなぁ」


イヤらしくニヤリと笑う。


(コイツ、折角の美形なのにこのいやらしい性格が顔に出てるんだよ、なんて残念なやつだ)


オルガとシダが出会ったのは今から10年前になる。


シダの美形感が出てないのでちょっと修正しました。

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