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ほったらかしにするつもりはなかった、ホントだよ

いや、確かにjobチェンジしても驚かないって思ったけども・・・


トラックレベルって、各務さん・・・。


このままのサイズでいられたら、餌代が心配です・・・。


この場はお任せしておいて、子供の怪我の確認しよう、そうしよう。


バッグからポーチを取り出し、救急セットを取り出す。


そして、ブルブル震えてる子供の手をとる。


「っ!?」


「大丈夫だよ、手当するだけだから、ね?」


にっこり笑って、警戒を解いてもらう。


「あたしは、千禍。

あっちの猫・・・猫?は各務。

今から君の怪我の治療をするね?」


まわりの状況をまるっと無視して、消毒を始める。


・・・各務の尻尾に吹っ飛ばされてる人達なんて、あたしには見えません。

見えないったら、見えないのです。



「にゃーん」


「ん?」


いつものサイズの各務様ではないですか・・・。

って、さっきのあいつらは?


・・・いない?

ま、いっか。

そんなことより、各務が元のサイズってことが大事だし。


「・・・あ、ありがと・・・」


治療が終わって、包帯だらけの子供が小さい声でお礼を言ってきた。


「どーいたしまして。

各務もありがとね?」


各務の頭をなでると、子供がそっと各務に触れる。


「ありがと」


「にゃん」


各務さん、どや顔ですね。


「さて、少年。

そろそろお名前教えてくれないかな?」


目を合わせて、にっこりと笑ってみせる。


「・・・名前・・・ない」


「ん?ない?」


ナイくん、ってわけじゃないよね?


「ずっと、アクマとか、ヤクビョウガミとか・・・」


・・・OKわかった。


「さっきの奴らとOHANASHIしてくる」


ゆらりと立ち上がるあたしと、道案内は任せろとばかりに尻尾を立てる各務。


慌てた少年があたしの服を掴む。


「お姉ちゃん!!」


・・・可愛いヤツめ!


犯罪者にはなりたくないので、抱きしめずに少年の頭をなでる。


各務も少年の足にスリスリしてる。


「よし、少年。

今日からアルジェントね」


「あるじぇんと・・・?」


どっかの言葉で銀色って意味だったはず。

見たままだけど、綺麗な銀髪の少年にはぴったりだと思う。


「アルジェント・・・

ありがとう、お姉ちゃん!」


にっこり笑ったアルジェントは、可愛かったです・・・。


「にゃぁ・・・」


各務さん、あきれたって顔やめて下さい。


「それはそうと、これからどうするかな・・・」


さっきの様子を見るに、人のいるところを目指すのもよくないよね。


まぁ、アルジェントを連れていくのは決定事項だし?

ここから離れた方がいい。


「よし、じゃあどっか行きますか。

各務が捕った魚は・・・・」


ごめん、死んでるね・・・。

内臓とか抜く暇もなかったし・・・。


・・・よし、各務には悪いけど埋めちゃおう。






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