表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/82

海馬(ケルピ)に乗れるようになりましょう

海馬(ケルピ)は可愛い。

でも、滑るんですよ。


「きちんと太ももではさめ。」

隊長が言った。

「はい!」

私は言った。


只今、海馬(ケルピ)の特訓中です。

さっきも落ちたんでもう

ビショビショです。


まあ、騎士団の制服は

スイムスーツみたいな水対応のものなんです。

水に濡れても重くないってどんな技術使ってるんですかね。


「霧華頑張ってね。」

エリックが微笑んだ。

左側にミツアミは健在だ。

あきれられなかったんだね婚約者さんに。


「エリックは離れろ。」

隊長が言った。

まあ、そうだよね、誤解されないようにしないと。


あ、今乗れてる…。


「よし、いいぞ、たちのりは次回で。」

隊長が言ったとたん落ちた。

「大丈夫?霧華?」

エリックが言った。


「だ、い、じょう、じゃな。」

すぐに海馬(ケルピ)が拾ってくてたけど

水がはなとか口に入る。

「すぐのれ。」

無情に隊長が言った。

頑張りますよ


「隊長!アルス隊長!本部から連絡でセーガヒ川の川牛(ゲーラ)が暴れてるそうです!出動要請来てます!」

デジエ事務官が訓練場に駆けてきた。


セーガヒ川は第二騎士団の管轄内にある

農業用水に使われている川だ。


「すぐにでる、いけるか?」

隊長が言った。

「はい、いつでもどうぞ。」

副隊長のイセルケス・ビーシアさんが言った。

「これより、セーガヒ川の川牛(ゲーラ)制圧に入る!」

アルス隊長が宣言した。


川牛(ゲーラ)は確かに

川牛(ゲーラ)だ、巨大な青っぽい

身体はどうみても牛なのに

水の中をスゴい勢いで群れになってかけている。

早いな…牛の常識越えてるよ。


「囲み込め!」

隊長の号令が飛ぶ。


海馬(ケルピ)の陣がセーガヒ川に展開された。



「ハア、なんとか陸地に乱入は避けられました。」

イケルケス副隊長が言った。

「そうだな、こちらの被害は?」

アルス隊長が言った。

「イフィットが川牛(ゲーラ)にぶつかって打撲、ミックの海馬(ケルピ)カヤルが川牛(ゲーラ)に蹴られて右前足を擦り傷です。」

副隊長が言った。

「そうか、霧華は溺れてないな。」

隊長が言った。


あ?そうだ、のれてる。

海馬(ケルピ)が付いてったから

必死でしがみついてただけだけどね。


でも、バランス感覚わかった


「その海馬(ケルピ)と相性が良いみたいだな♪

お前の海馬(ケルピ)のようだ、名前はなんだ?」

隊長が副隊長に聞いた。

「ナナムです、霧華しっかり世話をするように、よかったですね。」

副隊長が微笑んだ。

「はい!」

私は言った。

とたん落ちかけた。


うーん、海馬(ケルピ)はやっぱり

滑るよ。


まあ、のれてよかったよ。


「今度はたちのりだ。」

隊長が容赦ないことを言った。

「はい…。」

ただでさえ滑るのに…。


まあ、仕方無いか…たちのりできないと

戦闘能力半減だしね。

頑張ろっと。

よろしくね、ナナム。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ