親友と日本に行きました
霧華のやつ、襲われたのに
日本に帰ると言ってやがる。
しかたねぇ、ついていってやるか。
「ジャック、あれが榛名山だよ。」
ニコニコよ霧華が言った。
霧華の実家は関東地方の内陸部にある。
さすが、明正和学園がある県だけあって
都市空間も充分広い。
「うちは宇水町にあるからね。」
なにを考えてるのか霧華が言った。
しばらく、姉のアルス隊長と対策考えてたみたいだけどな。
しかし、日本、不思議な国だぜ。
女が男みたいで男が女みたいな格好してるしな。
やっぱり外部は逆なのか?
「カレーライス食べてこうか?」
霧華が言った。
カレーライス?
カレーはのみもんだろう?
昼間からか?
まあ、いいか旅行といや旅行だし。
カレーハウス カボリーヌか
「ポークカレーセットにしようっと、ジャックは?」
霧華が言った。
「ポークカレー?なんだそりゃ?」
オレは言った。
カレーは基本スバイスを配合してお湯とか水で割るもんだろう?
入ってたって果物くらいだよな。
「同じでいいよね、すみません。」
霧華が店員を呼んで注文した。
「これ、カレーじゃねぇだろう?」
オレは言った。
そこにはめしに掛かった茶褐色の煮込み料理があった。
「カレーだよ、サラダと飲み物つきでお得なんだよね♪」
霧華が言った。
「本当にカレーなのか?」
オレは言った。
「うん、そうだよ、美味しいよ。」
霧華が言った。
恐る恐る食べてみた。
「うまい。」
オレは言った。
「一度食べさせたかったんだ。」
霧華が言った。
うまい、でもカレーじゃない。
「…霧華、対策はどうなってるんだ?」
オレはカレー風?を食べながら言った。
「アルス隊長に、お祖父ちゃんになんで傷の治りが早いのか聞いてこいって言われた。」
霧華が言った。
…その為だけにきたのか?
「それで、どうするんだ?」
オレは言った。
サラダも果物が入ってなくて変わっている。
「お祖父ちゃんと相談かな?」
霧華が言った。
本当に対策がないのか?
「お前も苦労するな。」
オレは言った。
「別にいいよ、苦労は空間遺跡から発掘された時からはじまってるんだから。」
霧華が言った。
そういや、こいつは空間難民だった。
気がついたら世界が変わってたってどんな気分だろう?
「ジャック、五十嵐道場もいきたいよね、五十嵐の長老が頭がツルツルなんだけど、素敵な人なんだよ。」
霧華が言った。
五十嵐道場か…ぜひ行ってみたいな
武官としては聖地だしな。
「楽しみだな♪」
オレは言った。
「うん、楽しみにしててよ。」
霧華が言った。
宇水町は閑静な住宅街で隣は五十嵐村だった。
霧華の実家は宇水家本家の奥の離れにあった。
立派な離れだ。
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃんただいま。」
霧華が言った。
「おかえりなさい、ジャックさんね、いらっしゃいませ。」
可愛い女性が言った。
「お祖母ちゃんただいま。」
霧華がニコニコした。
あんなに若いのにお祖母ちゃんかよ。
オレはビックリした。
「おかえり!霧華!」
若い男が言った。
「ただいま、お祖父ちゃん。」
霧華が言った。
わ、若い!化けもんかよ。
「うん、化けものだよ、ジャック・ウェルピーナさん、宇水 蒼だよ、はじめまして、いつも、霧華がお世話になってます。」
蒼さんが言った。
聞かれた?オレ呟いてたか?
「は、はじめまして、ジャック・ウェルピーナです。」
オレは動揺のあまり最上位の騎士の礼をとっちまった。
「あらあら、かっこいいわね。」
おっとりとお祖母ちゃんらしい女性が言った。
「まあまあ、楽にして、霧華、話は上がってからしようね。」
蒼さんが言った。
「うん、ジャック、上がって。」
霧華が言った。
お、オレこの魔窟?から戻ってこれるのかな?
恐ろしいぜ、さすが、宇水家だ。
まあ、霧華がいるから大丈夫だろうがよ。
「ジャックさん、靴は脱いでね。」
蒼さんが言った。
ああ、緊張し過ぎて忘れてた。
日本は靴を脱ぐんだよな。
「すみません。」
オレは謝った。
オレ、生きて出られるかな?
靴を脱ぎながら思った。




