プロローグ どうしてここにいるのか一部語りましょう。
新連載です、よろしくお願いいたします。
超色物です。
すみません。
今日もいい天気だね♪
武術訓練頑張りますー。
「おはようございます、隊長。」
私は言った。
寮の食堂にはアルス・イシエクワ騎士団隊長
がもう食後のお茶をのみながら座ってた。
「おはよう、霧華。」
騎士団隊長が微笑んだ。
今日も格好いいな、女性だけど。
「霧華、朝御飯。」
ロエリーンさんが朝食の
トレーをテーブルに置いてくれた。
元気に置きすぎてスープが少しこぼれた。
「ありがとうございます。」
私は言った。
「ロエリーン、おしとやかにしないと霧華に嫌われるぞ。」
アルス隊長がニヤニヤしながら言った。
「隊長なんか嫌い。」
ロエリーンさんが言った。
相変わらず、可憐だよね、男だけど。
私は碓井霧華
今、シェル王国で武官をしている。
秩父住居遺跡郡で発見された。
『空間難民』です。
目が覚めたら、世界が変わってて
ビックリしました。
修学旅行に出掛けたあと、
時震といってたな。
空間兵器の時空の歪みに巻き込まれて
時空凍結されてました。
まあ、日本がとある国同士の
戦争の通り道ゆえの被害が多発の時代で
まさか、自分が巻き込まれるとは思わなかったです。
まあ、もう昔の話ですよね。
身体の欠損を再生槽
で再生させたとき
親族の血をもらったら
今まで無かった戦闘センスと能力がつきました。
それを磨いて今にいたってます。
「今日は、海馬にのっての訓練だ、気を付けろよ。」
隊長が言った。
この人はなにくれと面倒みてくれて
いい人なんだよね♪
「はい、隊長。」
私は言ってご飯を食べ始めた。
今日は白身魚のハーブ焼きとピラフに野菜たっぷりスープらしい。
美味しいな♪ロエリーンさんは
私の好みが分かってくれて。
ピラフつけてくれるし。
「ロエリーンの乙男心か?」
隊長が呟いた。
さあ、知りません。
シェル王国は外部から見ると
男女逆転の国で
基本的に女性が外で働き
男性は家で家事する社会です。
まあ、最近は男性の社会進出も進んでるそうですが。
「霧華、おはよう!」
同僚のジャック・ウェルピーナです。
この人も女性です。
男にしか見えないけど…胸はある。
「おはよう、ジャック。」
私は言った。
「霧華、頑張ろうぜ♪」
ジャックが背中を叩いた。
「痛いよ、ジャック。」
私は言った。
昼間は基本的に武術訓練から
始まります。
海馬を使う訓練は
まだ、なれてないんだよね。
青い海に黒々と泳ぐ馬みたいな顔で
手足はヒレの生き物が海馬だ。
「始めるぞ!」
隊長が言った。
のれるかな?
「霧華、それじゃ滑るよ。」
ノフィット・スーラ先輩が言った
「わー!」
とたん海に落ちました。
ええ、見事に海洋生物ぬるぬるです。
まあ、その海洋生物にひろいあげられた
訳ですが…。
「まだ、だめか…まあ、海馬たちはお前の事好きらしいから、大丈夫だろうが。」
隊長が言った。
嫌われてると拾ってもらえないどころか
沈めにかかるそうです。
おそろしい。
海馬は頭がいいんです。
「もう一度、やるぞ!」
隊長が号令をかけた。
また、濡れるんですね。
一応、シェル王国第二騎士団
通称海馬のしっぽでさ。
海馬のり必須らしいです。
早く、なんとか海馬を
のりこなせるようになりたいな。
海馬円らな瞳が可愛いんですよ。
めざせ!ごくつぶし返上!
ちゃんと訓練してるけど海馬
のれないから、パトロール地上しか出来ないんですよー。