尾行は蛇の如く
お気に入り登録ありがとうございます!
そこからは、伸行はいいようにおもちゃにされていた。
『照れてるのよ~』
だとか、
『うちの愛娘が嫁なのが…恥ずかしいのか?』
って、首を絞められたり。
笑われたり…。
結局その日は夜までどんちゃん騒ぎだった。
深夜1時、伸行は散歩に出かけた。
今日はなんとなく、寝付けない気持ちだった。
1日で1ヶ月分ぐらいの濃さがあった。
「…婚約ね。」
歩きながらぼーっと空を見上げる。
4人のことを思い返してみた。
蓮・葵・愛花・由梨…。
「あいつらは、本当はどう思ってるんだろうなぁ。」
考えても考えても無意味な事は分かっていた。
だが、考えずには要られない。
散っている桜の木を見る。
伸行は、なんとなく…なんとなくだけどうまくやっていける気がした。
伸行が散歩に出かけるために、玄関にいて家を出ようとしている同時刻。
『あいつどこにいくつもりだ?』
由梨の声で姫3人はもぞもぞ動き出す。
『まさか、浮気?』
蓮が慌てふためきながら他の3人の顔を見る。
『浮気ですか、別に構いませんよ…ですが、万が一、億が一にそんなことがあれば処刑です。』
愛花は言ってる事がもう無茶苦茶だ。それと…愛花さん、冗談とは思えない形相です。
『浮気?浮気…浮気??』
葵は最早パニック状態になっていて、会話がままならない。
『…尾行決定だな。』
由梨の一言で全員が立ち上がった。




