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いきなりのウェディング宣言

周りの人は誰も何も言わない。

母親達はじっと見守り、娘達は誰一人言葉を発さない。

沈黙が場を包み、妙な緊張感が漂っていた。

伸行の親父は少ない髪の毛をかきあげて…。



『落ち着いて聞いてくれ。』

ただならぬ雰囲気。

伸行もついつい先ほどの光景を忘れて、話の大きさに身構える。

「あぁ。」

こんな生返事しか出来なくなっていた。



『実はな…お前に…。』

ごくり…と、思わずつばを飲んでしまいそうになる。

娘達は誰一人顔を上げない。

俯いたまま、伸行の顔を見ようとしない。

心なしか頬が赤く染まって見える。

が、伸行は気付かない。

「もったいぶらないで早く教えてくれよ。」



伸行は気になって仕方がないようだ。

『お前に…お前に…嫁さんが出来たああああああああああああ。』

あまりに唐突で伸行も、さすがに状況を把握できていないようだ。

「は?誰が?誰に?」

アホ面を下げて親父に聞く。



『伸行が、この四人と。』

親父は四人の姫の肩を抱く。

さすがに状況が飲み込めてきて、更に混乱する伸行。

「ば、馬鹿いってんじゃねぇよ。だいたい…あshふるwrw。」

『駄目よ、お父さん。伸行が混乱するじゃない。違うのよ伸行、結婚じゃなくて婚約よ。』

伸行の母が場を納めようとする。

が、全く意味が居ない上に更に混乱させる。

そして、オヤジンジャーは攻撃の手を緩めない。

『伸行。』

『君に。』

『うちの。』

『愛娘をやる。』



息ぴったりで伸行に詰め寄る。

するとその他のお母さん4人が伸行に詰め寄る。

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