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オヤジンジャーは問題児

5人のほんわかしている雰囲気とは逆に、

周りの人はざわざわと騒がしくなっていた。

『あれが、ここを仕切ってたっていう四家?』

『やはりそうか……なら、関わらん方がいいな。』

『東西南北だってさ、…早く帰ろうぜ。』

ボソボソ呟かれる声、それは決して気持ちのいいものではなかった。

自然に人は居なくなっていた。

が、勿論5人は他人を気にしている余裕はなかった。


結局の所、

「帰ろうか。」

伸行の声で他の4人もそれに賛同する。

どうせ家はすぐそこなのだ。

由梨に一緒に帰るか?と勧められたが断わった。

何故か葵に負のオーラが漂っていた。

そして、先に姫達は車で帰って行った。



「東西南北が帰ってきたか。あれから何年だ?俺が小学3年のときに4人揃って海外だからなぁ…。

8年振りか。特に変わった様子はなかったなぁ。」

そのままブツブツ言いながら歩いていると、あっという間に家の前。



玄関に入ってみると、大量の靴がキチンと並べられていた。

おそらく家族全員で来たのだろう。

「なんだ。もう家に来たのか。」

ふぅーと息を吸い、

「ただいまーっ…。」

伸行は扉を開けて、すぐ閉めた。

「見間違えだ。ありえない。」

もう一回扉を開けようとした、その瞬間

強力な腕力で、中に引きずりこまれた。



『『『『『子供戦隊 オヤジンジャー』』』』』

そう。自分達の親父がスーツでポーズを決めていたら、誰もが目を伏せたくなるだろう。

さすがに姫たちも目を伏せている。

『オヤジンジャー超カッコイイ!!』

ただし、蓮だけは別でした。

そして、親父達の一人が蓮にピースをしていた。

蓮の親父さんは相変わらずだ。



伸行も視線を逸らしたくなったが目はバッチりオヤジンジャーを捕らえている。

ツッコンだら負け。ツッコンだら負け。

その言葉を心で何回も唱える。そして、微妙な空気に…

「うん。その何だ…俺帰ってくる家間違えたみたいだし、家に帰えるわ。」

糸口が見つからず、戦略的撤退をしようとした。

『待て、我が息子よ。…大事な話がある。』

レンジャーの一人の親父が何時に無く真剣で、つい伸行も立ち止まった。

「珍しいな。何だよ、大事な話って?」

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