なんだ、そういうことか!
お気に入りありがとうございます!!
「えっ!?初先輩何やってんですか!!」
伸行が慌てた様子で、辞表を掻き集める。
『本当は、辞めたくないんでしょ?』
初花はニコニコ笑いながら伸行の手を引っ張りあげる。
「ですが…あいつらが。」
そう、【あいつら】とは…。
この地区の学校で有名で、自分達が邪魔だと思うクラブや生徒会などを
潰しに出る青山学園の集団。
通称【青山会】
生発が恐らく目に付いているのだろう、代々の生発の代表はこれの襲撃にあっている。
そして、今回の代表伸行は普段から色々と体を鍛えているので、役員が狙われたのだと予想する。
過去、北星生徒会も襲撃に何度かあっているらしい。
『大丈夫!』
そして、初花は笑って東西南北を見る。
「まさか…。」
伸行は予想がついてしまった。
東西南北家が疎まれていた理由…。
過去に自分達の気に食わないことがあれば排除してきた4家。
青山学園はごろつきが集まるので有名。
娘を溺愛してるオヤジンジャーとママーズだ。
間違えなく圧力をかけているだろう。
ちらっと伸行が四人を見ると4人共笑っていた。
「あの人たちに感謝しないと…な。」
そして、くるっと周りを見渡すと、皆が顎で代表席を指す。
伸行はにこっと笑い代表席に座る。
―――ひと息する。
「改めて、俺が代表の平島伸行だ。良ければ4人とも、手を貸してくれないか?」
『『『『勿論!!』』』』
4人の声が、教室に響いていた。
ちょっと一段落ついた感じです!