物凄く痛いのは、貞操のため。
何故か、シーンとした空気が場を包んでいる。
『結局の所なんだけど、伸君は生発やめるの?』
唐突に初花が話を切り出す。
再び沈黙、これに関しては東西南北は何も知らないので口を挟んで居ない。
「ええ…」
たった二文字で会話を終える。
『無責任じゃない…。』
紅葉が口を挟む、その顔はとても悲しそうな顔をしていた。
「すまねえな…だが、仕事は全て終えているし、今後支障はきたことはないよ。』
伸行は笑っていたが、誰もその笑顔を笑顔として受け止める事が出来ない。
そして、ここでガタンと慶吾が席を立った。
『おいおい、まさかお前が責任感じてるとかじゃないよね?』
笑っているが、この人も笑っていない。
「…俺のせいだ。久司先輩みたいに上手い事あの時やってたら、お前らが―――」
慶吾の顔をここで見てみると、なんともいえない入り組んだ感情が顔に浮かぶ。
『久司先輩の話はやめよう、みんながみんなあの人って訳じゃない…。』
ここで初花がおもいっきり立ち上がろうと――――。
こけた。盛大にこけた。
そして、先輩は下着を見せていた。
陸奥と道隆はちゃっかり見ていた。
『見えた。』
『脳に1000万回保存したわ。』
変態は少し黙ってください。
伸行は首を由梨に捻られて、体を愛花に引っ張られていた。
「2人とも、俺をどこに持ってくつもりなん―――。」
すると由梨は顔は怒りながら優しい声色で、
『どこがいい?お姉ちゃんはどこにでも連れて行ってあげるぞ。』
愛花は愛花で、
『破廉恥です。破廉恥です。破廉恥です。破廉恥です。』
ぶつぶつ言いながら体をちぎる勢いだ。
シリアスなはずなんですが…なんなんでしょうか。
そして、慶吾は紅葉にバチンーと音を立てて、ビンタされていた。
『あなたの貞操を守るためよ。』
嘘をつかないで下さい。
『物凄く痛いんだが…。』
でしょうね…。
蓮と葵が早急に初花を助け起こす。
ギャグをかくの久しぶりですね。
異能と学園と無敵主人公
こちらも宜しくお願いします。