重症だが、特に問題はない
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「で、これは俺からのささやかなプレゼントだ。」
小さな花束を4つ、4人の手に乗せていく。
伸行は小声で、
「俺だってキザったらしくて嫌なんだ、何とか言ってくれ。」
さすがにこの行動は冷静だった葵すらも、ドキッとさせた。
葵は思った、…私も固まってる3人みたいに結構重症みたいです。
「黙られたら困るんだが…。なら、宴だ!!用意部隊出動!」
サーイエッサーという掛け声で現れた。
テキパキと終えて、全員がジュース・お菓子を持っている状態に。
そして主役の4人は5人用ぐらいのテーブルを用意されて、
ステージの上に座らされた。
すると伸行がやってきた。
「ここ座るぞ。」
それだけ言うと自分のお菓子とジュースを持って座った。
妙な静けさ。
伸行は本能で感じた、殺される。
『『『『色々ありますが、家に帰ってからゆっくりお話しましょう。』』』』
それは4人ともしっかり揃っていた。
結局1時間程で宴を終えた。
そしていよいよ主役の挨拶。
「では、北星にやってきた4人の挨拶だ、心して聞いてくれ!」
そして最高学年の由梨の挨拶が自然と1番目になった。
ちらっと顔を見合わせる…。
由梨はにやぁっと笑いを浮かべる。
伸行はぞくっと寒気がして、鳥肌が止まらなかった。
『お初にお目にかかる。東宮 由梨だ。ちなみにここにいる代表、平島伸行の…』
これは…まずいっ。