EP.9 可愛い未知との遭遇.2
はい……捕まえたモフモフ女の子の可愛い御手手が、真っ赤になりました。
それでも私から逃げようとする事を諦めず、拳を握って可愛いパンチをして来たけども、私は笑顔で受け続け、力尽きたのか、モフモフ女の子がぐったりしたんだよ。
「◾️◾️◾️、◾️◾️◾️◾️◾️っ」
御免なさい、何て言ってるのか分からない……お腹空いた? お腹をさすってるし、若干涎が垂れてるよぅ可愛いっ!
「ご飯かぁ……そう言えば、魔物さんも食べられるんだよね……」
さっき石を投げた時────『ブモッ!?』って鳴声してたから、もしかしたら食べられる魔物さんなのかな。
「◾️◾️◾️……◾️◾️◾️……」
────ゴキュルルルッ────
うぅっ、モフモフ女の子のお腹の音が凄く聞こえるよぉ、見に行ってみようかなぁ。でも、モフモフ女の子を逃したく無いし、親御さんは何処に居るのかなぁ。
「……仕方無い、抱っこしたまま行こう!」
「◾️◾️◾️◾️◾️……」
不安気に見つめて来ないでっ、今からご飯探しに行くだけだからねっ。
むぅ……このモフモフ女の子には、私の言葉は通じているのだろうか……行くついでに調べてみようかな。
モフモフ女の子を抱える様に抱っこして、さっきの鳴声が聞こえて来た場所を目指して行きます。
鳴声はそこまで遠くじゃ無かったし、何かあれば、モフモフ女の子だけでも全力で護るのさ。
それじゃあ試してみるんだよ。
「ねぇ、貴女は私の言葉分かる?」
「……◾️◾️◾️」
ぬぅ、どっちなんだろう、言い方変えてみようかな。
「右手を上げて?」
「◾️◾️っ」
おぉっ、ちゃんと右手を上げた!
どうやらこっちの言葉は分かるみたいだね、私の方は分からないけど。
「私は貴女の言葉が分からないの。今からご飯を探しに行くから、大人しくしてね」
「◾️◾️◾️っ!」
今のは分かるね、だって尻尾が揺れてるし、耳も忙しなく動いてるもん……可愛いっ!
「◾️◾️ ──っ」
うぅっ、頬擦りしようとしたら両手で顔を押さえられるんだよっ、何か犬耳っぽいのに猫さんみたいな避け方だっ、可愛いんだよぉ! こっちは力技で擦り擦りするから無駄なんだけどね。
「……◾️◾️◾️、◾️◾️っ」
ちょっと怒になっちゃった。
怒ったお顔も可愛いんだよ、さっちゃんやレオンちゃんにも見せてあげたい。
それにしても、このモフモフ女の子は何なんだろうか。私より小さいのに逃げ足も速いし、今の私の顔を押した力なんて、前にさっちゃんに壁に叩き付けられた時ぐらい強かったんだよ。
「ウリ坊なら普通にパンチで倒せそうな程の力だよね……モフモフ生えてるし」
「……◾️◾️◾️◾️!」
どうやらウリ坊は倒せるみたいだよ……自信満々に反応したからね。
モフモフ女の子がウリ坊を……可愛いは戦わないでっ、コレは想像したら駄目なんだよ!
「モフモフ女の子とウリ坊が戦うなんて、私の精神衛生上良く無いんだよ」
「──◾️◾️っ!」
何かモフモフ女の子が鼻をすんすんしてる?
この先に、さっきの『ブモッ!?』っとした鳴声の魔物さんが居るのかな。
足音を立てない様に洞窟を進んで行くと──少し開けた場所に出た。そしてその場所には、大きな角を生やした牛さんっぽい生き物が、胸に穴を開けて倒れていた。
「◾️◾️◾️っ! ◾️◾️◾️っ!」
「物凄く喜んでる。この生き物って、牛さん?」
牛さんにしては、手足が長くてムキムキしてるし、角も大きくて……牛っぽい魔物さんだよね? この牛さん食べられるのかなぁ。
「この牛さんって、食べれるか分かる?」
「◾️◾️◾️っ!」
うん、食べれるんだね。
その涎が止まらない可愛いお顔を見れば分かりますよぉ……片手で持てるかな?
右手でモフモフ女の子を抱っこしたまま、左手で牛さんの角を持ってみる。
「……普通に持っていけそうだよ、どんどん人間離れしていくなぁ」
「◾️◾️◾️◾️◾️◾️」
モフモフ女の子に頭を撫でられた……有難う、私を慰めてくれるんだね。さっきの場所へ戻ったらモフモフしてあげるからね。
そして、ずりずりと牛さんを引き摺って戻る最中、ふと──大変な事に気付いてしまった。
どうやって食べるの……この牛さん……私に解体しろと……?




