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EP.4 : 怪しいお肉は何の肉.3



 レオンちゃんに、食料品店で偶然会った。

 それだけなら良かったのだけど、何故か家に遊びに来る話になって、更に晩御飯まで一緒に食べる事になってしまった。


 まぁそれは気にして無いし、むしろクラスメイトが家に来るのは、さっちゃんしか友達がいない私にとっては舞い上がって嬉しさ全開なの。


 唯一気がかりなのが────レオンちゃんが今現在持っている、怪しい鶏肉さん。


「うぅ、本当に鶏肉さんなのかなぁ……」


 小々波さんが卸したであろう怪しい鶏肉さんを、今から帰って煮物にして食べる……体に異常が有れば直ぐに廃棄しなきゃ!!


「どうした花乃歌? なんか決意を固めた表情してるけど……」


「なんでも無いよ──ほらっ、あそこのアパートの三階が私のお家だよ!」


 ボロ……可愛いアパートを見て、若干引きつったお顔だよレオンちゃん……お願いだから突っ込みをしないで──? 


 何で視線を下に向けて────

『なんでここだけ地面が割れてるんだ……あぶねぇだろ』

────うん……その地面はね、私が三階からダイブした時に割れちゃったんだぁ。


 流石レオンちゃん、家の外見じゃ無くて地面の方を気にするなんて、目の付け所がちがうよね。


「にしても……花乃歌は凄げぇボロいアパートに住んでるんだな」


 結局言うんか──い!


「せめて、可愛いって言ってよレオンちゃん!」


 若しくはモダン風でも良いんだよ!

 モダン焼きじゃ無い方のモダンだよ!


「やっぱり顔に出てるな。悪かったよ悪口言って、早く入って夕飯食べようぜ」


 ぬぅ……確かにお腹空いたからね。

 階段上って三階到着。

 猫さんマークのシールが貼ってある場所が、私のお家なの!

 鍵を開けて「どうぞ入っ──」

「おっじゃましま──す」


 レオンちゃんはドアを開けるやいなや、すかさず入り私のベッドへダイブして、毛布を被って私に向かい『お帰り花乃歌さぁおいで──』と何かし始めたけど、私はご飯の準備があるから取り敢えずは突っ込まないよ。


「レオンちゃん……凄いテンションになってるけども、ちゃんと手洗いして下さい!」


 帰ったら先ず手洗いだからね!!


「おっおう、すまねぇ……無表情で言われると怖えぇな……」

 

 誰が怖いって? もうっ、今から料理するんだから大人しくしてて欲しいよ!


「煮込みだから少しまっててね、レオンちゃん」


「は──い、まってるぜ──」


 レオンちゃんが手洗いをしたら、場所を変わって料理開始なんだよ。

 先ずは、ジャガイモの皮を剥いて芽をくりくりと、一口サイズにカットだよ。

 次に、人参の皮を剥き、乱切り!

 椎茸はしっかりと水洗いして、土や汚れを落としたら、軸を切って置いときます。

 最後は……怪しい鶏肉さん。

 鳥さんなのは分かるんだけど、何の鳥さんのお肉なのかが分からない。 


「不安だなぁ、でもやるしか無いよね」


 皮目を下にして、一口サイズにカットしたら、鍋に火をつけ、焼き焼き──して、水、お醤油、みりん、砂糖を入れたら、椎茸さんいらっしゃ──い。


 灰汁を取り取り、灰汁取り取り、馬鈴薯、人参いれましょ──う。

 落とし蓋をして──あとは待つの!!


「じっくりコトコト煮込みます!」

 

 良い匂いしてきたぁ。

 チラッとレオンちゃんを────物凄く寛いでるよ……私のベッドの上でスマホ動画を観ながらニヤニヤしているっ!? 洗い物はして貰おうかな! 絶対に!!


            ◇ ◇ ◇


「お待たせなんだよレオンちゃん、お皿そっちに持っていって下さいな──」


「はいはいお母さん、分かりましたよっと」


 私はレオンちゃんのママじゃありません!

 こんなに美人なのに男っぽい……これが伝説の──ギャップ萌えというやつなの!?


「お──い、早く食べようぜ」


 急かさなくても良いと思うの……早く食べたそうにしてるなぁ。


「お待たせしたんだよ、それじゃあ頂きます」


「頂きまっす──ガッガッガッガ──美味いなこの煮物!」

 

 レオンちゃん早いよ!?

 ちゃんと噛んで食べないとお腹に悪いし、あの鶏肉さんがもし危ないお肉だったら、非常に不味いもの!!


「ちゃんと噛んで食べなきゃ、駄目だよレオンちゃん!」


「むめっももも。んぐっ──大丈夫だって、いつもこんな感じで食べてるからさ!」


 ぬぅ……心配だけど、私も今から食べなきゃなんだよね……ムグムグ……普通に美味しいし、何の違和感も無いんだよ。


 レオンちゃんの様子を見ながら食べていたけど、体のどこにも異常は無く、美味しく頂けました……良かったぁ。


「ぷは──っご馳走様、やっぱり料理出来る人にやって貰った方が美味しいな!」


「お粗末さまなんだよ。レオンちゃんは料理した事ないの?」


 あんなに鶏肉さん見てたのに?


「いやぁ──恥ずかしいんだけど、引っ越して来て直ぐに一回作って食ったんだ。それが上手く調理出来て無かったのか腹壊してさ。薬飲んでも効かないは、熱はでるわで──正直学校休もうか迷ったな」


 それにしては学校で平然としてたけど、気合いなのかな? それに今の話、どこかで聞いた様な、効かなかった様な────私と一緒だ!?


「レオンちゃん! 引っ越して来て直ぐに食べたのって──さっきの鶏肉さん!?」


「んっ? そうだけど。どうした花乃歌、そんな頭抱えて」


 抱えるに決まってるんだよぉ! 鶏肉さんは……小々波さん卸しだぁ。と言うことは、レオンちゃんにも、何か不思議なスキルが有るかもって事だぁ。


「因みにレオンちゃん……最近変な事無かったかなぁ。速く走れたり、力がでたりとか……」


「何だよ……別に無いぞ? それがどうかしたのかよ?」


 無いの? 本当に? ふぃ────っ、安心したんだよぉ!!


「あっ……でも、カラオケに行った時に、ドリンク運んで来た人が倒れたな。すぐコールして運ばれて行ったけど、それぐらいだな」


 何それ……スキルの所為なのか、過労の所為なのか、よく分からない系だよ!?

 カラオケ行った事ないし……分からない。

 さっちゃん誘って行こうかなぁ。


「カラオケかぁ……」

「カラオケ行きたいのか? なら、明日学校終わったら行こうぜ!」 


 レオンちゃんからのお誘い……でも明日の放課後に、さっちゃんに呼び出されてるから、行けないなぁ、カラオケ。


「だから顔に出てるぞ。それじゃあ──華ノ恵も誘えば、花乃歌も来るんだな」


 また表情読まれた!?

 そんなに分かりやすいかなぁ、お顔をうにうにしておこう。


「さっちゃんが大丈夫なら行くよ、カラオケ気になるし……」


「良し! 決まりだな!」


 何か────物凄く不安なんですけど!!



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