表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/66

EP.3 : 類は友を呼ぶとは限らない.8



「プギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア────────────────!!」


 何あれ何あれ何あれは────っ!?

 さっちゃん聞いてないんだよっ、不味いよね不味いよね何かこっち見てるもんっ!

 でも、あの眼の大きさからして、そこの出入口じゃあ小さすぎて来れないから、今のウチに逃げるんだよ!


「リーダーさん! 逃げま──」

 ピシッ────「えっ…」

 ピシッピシッ────「ちょっと……」

 ドズンッ────「待ってぇ! リーダーさん!」


「ぐっ……後退だ…急げっ」


 駄目だっ、さっきの音? 声? を聞いてからリーダーの顎髭さんも、ヒョロさんも、他の三人も、千鳥足でふらふらしてるぅ! 私だけ何で無事なの!?


 ドズンッドズンッ────ドンッッッ!!


 嫌ぁあああ──!? 来たぁああぁ…あ……あ?


「プギィッッップゴォ!?」


 あの……大猪さん? 大き過ぎて……挟まってないかな……えっ?


 横幅五メートル、奥行き二百メートルの通路の、高さは五メートルで、見た感じ大猪さんの身体は──、丁度ピッタリサイズになってるんです。


「今がチャンスなのかな……」


 ウリ坊もまだいるけど、大猪さんの体のおかげで追加のウリ坊が止まっているし、あの時みたいにやれば──イケるはず。


「今なら──っ、二十万様のチャンスだよね?」


 プギィ、っと突進して来たウリ坊のお鼻を掴み──そのまま別のウリ坊に投げつけ──ドチャッ、っと本来の肉と肉のぶつかる音では無い、肉が潰れた音が通路に鳴り響く。


 掴まれ、投げられたウリ坊も、ぶつけられたウリ坊も、共にただの塊となったその事実に、他のウリ坊だけで無く大猪までもが震え上がった。


「今ので四万円様! あとこの通路に居るウリ坊ちゃんは七匹だから──十四万円様!!」


 そう言えば、前にさっちゃんが言ってたもんね。


『桐藤さんのスキルの方が遥かに上位ですわ。小指一つで上層を突破できますもの。中層はデコピン一つで、ぐらいでしょうか』


 このウリ坊や大猪さんがどの層から来たのかは分からないけど、今──大猪さんが一瞬怯えたのを見る限り……カモがネギ背負って来ただけ!?


「小指一本かぁ……」


 怯えて後退りしているウリ坊に、コンクリートの床を踏み砕いた勢いで近づき────小指をウリ坊の頭に『えいっ』と振り下ろしたら、頭が陥没してそのまま床へと転がった。


「うわぁ……嫌な感触だよぅ……」


 『プギィ!?』『プゴッ!!』『ブゴゴ!?』とウリ坊達が必死に逃げようとするけど、『プギャァ!?』と、大猪の体が邪魔で逃げる事が出来ない。


「何だコレは……夢か?」


 あっ、顎髭のリーダーさんが回復した──けど、何か私を見て震えてないかな?


「まぁ良いかな! 今はそれよりもお札様なんだよ!!」


 逃げようとしているウリ坊を蹴ると──粉々となり、そのままの勢いで近くにいたウリ坊を回し蹴りで──消し飛ばし、向かって来たウリ坊には拳を当てて──ミンチと化す。


 一方的な『蹂躙』を前に、リーダーの顎髭も、他の仲間達も、大猪でさえ────『恐怖』した。


「うぅ……べたべたするよぉ。でも、後はアナタだけだよぉ──大猪ちゃん」


 私だって怖かったんだから、その御返しはちゃんとしないと、駄目だもんね?


「プギィ! プゴォオオオオオッ!!」


 あぁ!? そんなに動いたら崩れちゃうよ!

 なら、早めに────「えいやっ!!」


 大猪の一番前に出ている鼻目掛け、少し強めに撃ち込まれた拳は────『プギャ』と言う大猪の小さな声と共に、陥没し、爆散して、そのまま奥にある闇の中へと吸い込まれる様に落ちて行った。


 カンッ────「なにか落ちた……石?」


 よいしょと拾ってなんだろな──っと? これ、前にさっちゃんに見せて貰った、魔石って言うのかな……綺麗だぁ。


「おい、君っ、その──大丈夫なのか」


 あっ忘れてたよリーダーの顎髭さん!?


「見ての通り大丈夫だよ! (ニコッ)」

「ひっあぁああ化物ぉおおお!?」

「リーダーっ! こいつは敵ですかっ!!」

「ダークボアを雑魚扱いっ!?」

「お前らっやめろ!」


 カチャッカチャッっと──私に銃口が向いてるんですけど!? ちょっと何で!?


「止めろ馬鹿ども!! この御嬢ちゃんが居なければ死んでいたのは俺達だぞ!!」


 リーダーの顎髭さんの一喝で、震えながらも銃口を下ろしてくれた……化物って言った人のお顔はしっかりと、眼に焼き付けたんだよ!


「すまないな……まさかここまでの能力だったとは。直ぐに回収班に連絡して、先程の事もしっかり報告するので、ちゃんと報酬を受け取るんだぞ……」


 やっぱりこの顎髭リーダーさん、優しい人なんだなぁ……他の人は私に銃口向けたから、しっかりとさっちゃんに報告しないとね。


「それでは総員! 回収班到着後、撤収!!」


 おぉ──格好良い! 映画みたいだ!


           ◇ ◇ ◇


「以上が報告となります、桜乃オーナー」


 第一班リーダー柚木は冷や汗で背中を濡らしながらも、華ノ恵桜乃へ今回の報告書と共に、その書面に残せない内容を口頭で報告していた。


「異常個体、ダークボアですの……それを桐藤さん単独で一蹴したと……」


 汗が止まらない。

 目の前で優雅に椅子に座る、側から見たらただの女子学生に見えるこの御嬢様に、少しでも隙を見せたら一瞬で殺されると、あり得ないがそんな圧を感じている。


「分かりましたわ。他の地区……那紗道地区以外は、誰の怪我人も無く殲滅出来ましたので、今回はご苦労様でした」


 その言葉に安堵した。

 安堵してしまった────

「それで、桐藤さんに銃口を向けた──、三人の処分は、いかがなさるのかしら」

────まだ話が終わっていなかったにも関わらず、気を緩めてしまった。


「それはっ、我が部隊の人間が子供に銃口を向けたのは事実! ですがっ、それはリーダーである私が負う責であります! どうか、あの三名への罰は許して頂きたくっ!」


 どうにか部下だけでも守らねば。我々の様な戦いしか知らない者がこの場所を追われれば、もう二度と、日の当たる場所に戻って来れなくなってしまう。


「それは困りましたわ、柚木さんは代えの効かない人材ですもの。そんな貴重な人材を罰するなんて──勿体無くて出来ませんの」


 無理かっ、どうにか部下達だけは見逃してくれっ! お願いだ!


「そこで──実際に銃口を向けられた桐藤さんから、良い罰の方法を聞いておりますの」


 桜乃オーナーの顔に満面の笑みが浮かび、その罰の名を口にした。


「その三名を──男の()の刑に処すか、追放か、選ばせてあげますわ」


 何だその罰は……男の子の刑? 聞いた事が無いし、意味が分からないが、追放よりかは遥かにマシだろう!!


「ならば、三人を男の子の刑としてくれ!」


 その後、その三人の男性を見た者は居らず、代わりに何処かで見た事のある様な乙女達が、第一班へと配属となった。




 はい猪繋がりですねーっと、後書きのお時間です。

 ウリ坊が可哀想何て言わないで! だって一般人からしたらウリ坊でも危険なんです! それが更に魔物なんだから危険度アップなんですよ! っと思いながら、ウリ坊と大猪をプチプチと。

 

 あとはアイツが男の娘に成れば……成るのか? 成らないのか? おっさん達は漢の娘だけどね! 誰得だよ!?


 こんな感じでやって行きますので、コメや評価を下されば幸いです。

 短いですが失礼おば!

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ