第五章 異世界転生、やっちまった
短編、これを広めてください(日本の将来のため)。要旨だけです。
読まれてない方は読んでください。これを広めるために書いている小説です。
朝、亀の甲は重いまぶたを引き上げながら目を覚ました。
「うむ…何か悪い夢を見たような…」
しかし、どんな夢だったか思い出せない。
「転生してもボケは治らないのか…」
そう呟きながら、亀の甲は窓の外を見上げた。空はどんよりと曇り、今にも雨が降り出しそうな気配が漂っていた。
「なんじゃ、この空は。雨の中、歩くのか…無理だな」
亀の甲は再び寝ようとしたが、レオンが満面の笑みを浮かべて飛び込んできた。
「じいさん、おはようございます!今日は王都ですよ!」
その眩しい笑顔に、亀の甲は思わず引き込まれてしまった。
「ああ、おはよう。そうじゃったな」
渋々起き上がった亀の甲は、レオンと共に朝食を済ませ、村の広場へと向かった。そこには、王都行きの乗合馬車が待っていた。管轄者のおじさんの計らいで、無料で乗せてくれるらしい。
「おじさん、ありがとう!」
レオンは嬉しそうに手を振った。馬車はガタゴトと音を立てながら出発し、二時間ほどで王都へと到着した。遠くからでも見える巨大な城は、まるで西洋の城のように輝いていた。高い城壁は厳重で、亀の甲は呟いた。
「どこの世も同じじゃな…」
王都に近づくにつれ、馬車の数が増え、街は活気に満ち溢れていた。亀の甲はまず、人々の暮らしぶりと物価を確かめることにした。街には、小綺麗な服を着た人と、使い古しの服を着た人が半々くらいで歩いていた。
「ふむ、貧富の差は大きそうじゃな」
亀の甲は呟いた。猫耳やドワーフなどの亜人は見当たらなかった。
「異世界定番はいないか、じじいの話には不要じゃな」
市場に立ち寄り、色々と見てみると、かなり物価は高そうだと感じた。穀物屋で値段を確認すると、村の十倍もの値段で売られていた。
「こりゃ、ぼったくりじゃな」
亀の甲がレオンに尋ねると、レオンは少し困った顔で答えた。
「ドン国への貢ぎ物のために、仕方ないって大人の人たちは言ってます」
ドン国への貢ぎ物…その言葉に、亀の甲は眉をひそめた。
「ドン国、か…」
亀の甲は呟き、市場の人々の様子を観察した。彼らの表情は至って普通であり、市場もそれなりに活気があった。
「王都で暮らす人は、この価格でもそれほど困ってないのか…」
亀の甲はそう言い、レオンの手を引いて市場を後にした。
「じいさん、次はどこへ行くんですか?」
レオンが尋ねた。
「そうじゃな…ついでに、王宮見学でもするか」
亀の甲はそう言い、案内板を見ながら歩き出した。しかし、レオンは慌てて亀の甲の服を掴んだ。
「だめですよ、じいさん!お母さんから、王宮には行っちゃダメって言われてます!」
「こんなじじいと子供じゃ、警戒もされんじゃろう」
亀の甲は笑いながら、レオンの手を引いてよぼよぼ歩き出した。レオンは困った顔をしながらも、亀の甲について行った。
王宮に近づくにつれ、周りの建物は豪華になり、人影も少なくなってきた。
「これは、何ともすごい豪邸じゃな…王宮はさてどうじゃろうか」
その時、亀の甲が一歩踏み出すと、けたたましいサイレンが鳴り響いた。
「ありゃ、やっちまったかのう…」
亀の甲は呟き、レオンを見た。
「レオン、お前は走って家に帰れ。じじいは走るのは面倒じゃ」
レオンは驚いた顔をしたが、亀の甲に強く背中を押され、恐怖で逃げ出した。亀の甲は迫りくる衛兵たちを見据え、よぼよぼと両手を上げた。日本と同じ意味だと良いと、乾いた汗を流しながら。
「これは、ハードモードの異世界転生か?なぜ、こんな年寄りに転生させるんじゃ…」
亀の甲は面倒そうに呟き、迫りくる衛兵たちに、ゆがんだ笑顔を見せた。
「さて、どうしたものかのう…」
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