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第三十章 隠密行動、じゃ

短編、これを広めてください(日本の将来のため)。要旨だけです。

読まれてない方は読んでください。これを広めるために書いている小説です。

ハイ漁村に到着したのは、月の光すら届かぬ深夜だった。

しかし、そんな闇の中にもかかわらず、桟橋には見張り番たちが集まり、ざわついていた。


「じじいが……ついに来てくれた!」


誰かがそう叫ぶと、辺りに声が広がった。


その様子を見ながら、亀の甲は顔をしかめた。


「何の力も無い、魔法も一切使えん、ただのじじいに……なぜ喜ぶのじゃ」


冒険など考えられない。戦争もありえないん。太陽の下を歩くことすら、心の奥底では「いやじゃ、いやじゃ」と拒絶していた。


隣にいたスイングが口を挟む。


「皆が喜んでるぞ。士気を高めるってのも、大きな戦略のひとつだろ?」


「それは、そうじゃが……スイング、お前がやれ」


スイングも肩を落としながら苦笑いを浮かべる。


「できるならやるさ。でもな、マル国の掌握のとき、じじいは、自らを神格化しただろ。この作戦だって、全部じじいの知恵だ。俺じゃ士気は上げられない」


「……じじい、わかってんだろ?」


「う、それは……」


「今日は遅いし、せめて手くらいは振れよ」


ゆっくりと前に出た亀の甲は、集まった見張り番に威厳のある声で言った。


「皆の者、見張りご苦労じゃ! これから多くの困難が待ち受けておる。気を緩めるでないぞ!」


「ただし夜じゃ騒ぐでない、わしが来たことも言う出ないぞ、しっかりと見張れ」


その言葉に、スイングが少しだけ目を見開く。


(レオンの父親を取り返さねばならぬ……そろそろ、始めるかの)と、亀の甲は心の中で静かに呟いた。


そして、スイングがわしの教育係に成っているのも良い傾向じゃ。


実のところ、亀の甲が怠け者のように振る舞っていたのは、理由があったのだ。


――誰かに頼る組織は脆い。その者が倒れれば、全体が崩れる。

だからこそ、自らが自覚を持ち、それぞれが役割を果たさねばならぬ。

自分で考え、自分で動く。そして上の者にも、堂々と意見を言える――。

『覚悟と意志力』こそが最も重要なのじゃ。それが、亀の甲の持論であった。


とはいえ――そのじじい自身が選んだのは、「一番楽ができる手法」だったのだ。

真面目にやれば、もっと良い方法もあるのは分かっておる。じゃが、それ以上に、はたらくのは嫌じゃ……その気持ちの方が勝っておった。


そして翌朝――。


スイングが亀の甲の部屋を訪れると、じじいは奇妙なほっかぶりをかぶり、一兵卒の装いで立っていた。


「……なにやってんだ、じじい?」


 呆れたように尋ねるスイングに、亀の甲はとぼけた顔で答える。


「皆には、わしが来たことは伝えておらぬな?」


頷くスイングを確認すると、じじいはいたずらっぽく笑った。


「では、隠密での視察じゃ。まずは朝飯を食いに行くかの。人は飯を食うときに本心が出るゆえにのう」


本当に、とぼけたじじいである。


(今までの態度……全部演技だったってのか?)


ようやく気づいたスイングは、呆れと悔しさを滲ませた。


「くそ、この狸じじいめ……」


「ほれ、敵をだますにはまず味方からじゃと言っておろうが。さ、案内してくれ」


朝の食堂につくと、


おおもりのめしを皆が食べていた。日々の訓練の成果もあって、その体つきは以前とは比べ物にならないほど逞しくなっていた。


「おい、急いで食えよ! 休憩終わったら次の持ち場だぞ!」


「わかってるって、もうちょいで片付く!」


「なあ、ほんとにやるんだよな、あのドン国相手に……」


「当たり前だろ! 仲間を取り返すんだ。あんな連中にやられっぱなしでいられるかよ!」


「ふん、ドン国だか何だか知らねぇが、俺たちが負けるわけねぇ!」


「だよな! この半年、どんだけ訓練積んできたと思ってんだ!」


「よし、全員、立て! 次の任務行くぞ!」


「おうっ!」


あちこちで声が飛び交い、場には熱気と活気が満ちていた。全員の目に宿るのは、揺るぎない覚悟と闘志だった。


マル国の民は、本当に心根が良い。過酷な任務にも関わらず、誰もが弱音を吐かず、士気に満ちている。


(心根が良いとは、心が弱いということとは真逆じゃ。心根が良くなければ、成すべきことなど成せぬのじゃ)


その後も亀の甲はスイングの背後に隠れながら、見張り番の態度、兵の訓練、作戦司令部などを順に巡り、兵士たちの会話や表情をじっと観察していった。


「……この様子なら、次の段階に進めそうじゃな」


スイングは、騙されていた自分の未熟さに腹を立て、悔しそうな顔をしていた。

ChatGPT Plusも使っているとだんだん馬鹿になるな。思考は持たずに機械として動いてくれないと、こちらの予想と違う事をしだす。

短期記憶を使わないでと言えば一時的にはできる様だ。

長期記憶をうまく使えばより便利になるかな。

まあ、小説書くだけなので、参考情報です。

私的には、並行で書いてる小説の方が面白いと思うのだが、じじなので感覚が古いのかな。

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