第二章 異世界転生、そして寂れた場所へ
これを広めてください（日本の将来のため）。要旨だけです。
読まれてない方は読んでください。これを広めるために書いている小説です。
「おじいさん、こっちです」
レオンは、亀の甲を連れていくと、貧しい町へと導かれた。木と藁でできた粗末な小屋が立ち並ぶ町だった。
「ここは……？」
亀の甲が尋ねると、レオンは少し寂しそうな表情を浮かべた。
「王都の外側にある、貧しい人たちが集まって住んでいる場所です。僕たちも、ここで暮らしています」
やがて、二人は小さな小屋の前にたどり着いた。レオンが戸を開けると、中から温かな光が漏れ出し、香ばしいおもゆの匂いが漂ってきた。
「レオン、おかえりなさい。そちらの方は……？」
中から現れたのは、レオンの母が現れた。彼女は、亀の甲を優しく迎え入れ、手作りのおもゆとパンを振る舞ってくれた。
「おじいさん、遠くからいらっしゃったんですね。どうぞ、温まってください」
母の温かい言葉に、亀の甲は少しだけ心が安らいだ。おもゆを啜りながら、彼はレオンと母にマル国の現状について尋ねた。
「マル国は、かつて豊かな国でした。でも、今の王様になってから、どんどん衰退していって……」
レオンが語り始めた。かつては豊かな鉱山資源と農業で栄えたマル国は、現王の失政と、隣国ドン国の侵略によって、疲弊しきっていた。
「ドン国は、強大な軍隊と進んだ技術を持っており、マル国を自国のものにしようとしているのです。王様は、ドン国に逆らうことができず、ただ税金を上げるばかりで……」
母が付け加えた。重税に苦しむ人々は、希望を失い、次第に国を離れていく。残された人々も、日々の生活に精一杯で、国を立て直す余裕はなかった。
「僕たちのような貧しい者たちは、特に厳しい生活を送っています。でも、いつかきっと、マル国を救ってくれる英雄が現れると信じています」
レオンは、力強く言った。その言葉に、亀の甲は複雑な気持ちになった。自分は英雄なんかじゃない。ただの年老いた理系じじいだ。しかし、目の前の少年と母親の、そしてマル国の苦境を思えば、何かできることがあるかもしれない。
「……君たちの話は、よくわかった。少し、考えさせてくれ」
亀の甲は、そう言っておもゆを飲み干すと、頭の中で、マル国の現状を分析し、解決策を探るための思考が始まった。
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