番外編:トゥーン戦争パート2
キング・ギャグが私の頭上に浮かび、その大きな笑顔がほとんど得意げに輝いているのを見て、私は指の関節を鳴らし、肩を回した。
「トゥーン・デュエルか?」私は目を細めてつぶやいた。「わかった。君の小さなゲームをしよう。」
私の隣にいるウサギ(私はフロプシーと呼んでいた)が必死に腕を振った。「待って、待って、待って! 君はわかってない! トゥーン・デュエルでキング・ギャグに勝った者はいない! 彼はこの世界の論理を支配している! 彼にはルールは適用されない!」
私はニヤリと笑った。「そう? 僕にも適用されないよ。」
キング・ギャグは杖をくるくる回しながら笑った。「アハハ! 君の精神は好きだよ、坊や! でも、君がこれをどう扱うか見てみよう!」
彼は指を鳴らした。
すぐに空が混沌とした色の渦に巻き込まれ、私の足元の地面は巨大なバナナの皮に変わった。
私はほとんど反応する暇もなく足が足元から飛び出し、コマのように回転しながら光速で滑り、コミカルな笛の効果音が鳴った。
いいだろう。このゲームは二人でできる。
私は自分を止めようとせず、受け入れた。空中で宙返りし、着地時にばかげたスーパーヒーローのポーズをとったが、大げさにしゃがんだ姿勢のまま、脚がゴムのように滑稽に伸びていることに気づいた。
キング・ギャグは手袋をした指を振った。「あーあ! ここは普通の物理法則じゃないんだ、モナ! 君はトゥーン・ルールでプレイするんだ! トゥーン・ルールでは、着地はすべておかしなことなんだ!」
私の目がピクッと動いた。「よし、これでいい」
私は深呼吸し、手首を軽く動かしてトゥーニバースの論理を超えた。もしこの場所が私に漫画の物理法則を押し付けたいのなら…
それなら内側から壊してやる。
この現実の構造に触れた瞬間、私はそれを感じた。絶対的な不条理の根本的な核心。この世界の法則は力、強さ、知性に基づいていない。
コメディのタイミングに基づいている。
つまり、私がしなければならないことは、ジョークを台無しにすることだけだった。
キング・ギャグは劇的に指さした。「次の一手だ!どこからともなく金床が!」
瞬時に、空は何百もの金床で埋め尽くされ、それぞれに「1000トン」と大きく太字で書かれていた。それらは口笛を吹きながら落ちてきて、まっすぐ私に向かっていた。
私はあくびをした。
そして、衝突の直前に
私は観客をじっと見つめた。
長く気まずい沈黙が続いた。
落下中の金床は、その場で凍りついた。まるで宇宙自体が今起こったことを処理しているかのように、空がわずかに暗くなった。
ギャグ王の笑みがかすんだ。「ちょっと、何をしているんだ!」
私は腕を組んだ。「私は付き合ってないよ。」
どこからともなく、劇的な息切れが響いた。
金床が空中で震え始めた。そして、
パフ!
煙とともに消えた。
ギャグ王はひるんだ。「何だって?!」
私はニヤリと笑った。「トゥーン ロジックは、付き合ってないと機能しない。あなたがジョークを仕掛け、宇宙がオチを出す。でも、私が反応を拒否したら、」私は金床がなくなった空を指さした。「ギャグは崩れ落ちる。」
ギャグ王は恐怖で私を見つめた。「あなた…そんなことは許されないよ!」
私はニヤリと笑った。 「ああ、でもできる。そしてそうするよ。」
トゥーンキングは今、パニックに陥っていた。彼のギミック全体、つまり存在そのものは、ルールをコントロールする者であることに基づいていた。
しかし、私はシステムをハッキングしたばかりだった。
彼が戦術を変えることを決めた瞬間を私は見た。彼の目が光り、突然…
私の足元の地面が巨大なボクシンググローブになり、私を激しく殴りつけたので、私は宙に舞い上がった。
パニックになる代わりに、私は腕を組んで、ただその場に浮かんでいた。
ボイン!
私は落ちなかった。跳ねなかった。ただそこに留まっていた。
ギャグ王は怒って指さした。「なぜルールを守らないんだ!」
私は肩をすくめた。「あなたのルールは馬鹿げているからだ。」
バックグラウンドでレコードのスクラッチ音が鳴った。トゥーニバースの構造そのものが震えた。どこかで、ゴムホースのような漫画の猫が劇的に息を呑んだ。
キング・ギャグは歯を食いしばった。「わかった! フェアに戦わないなら、そうさせてやる!」
彼は指を鳴らした。
宇宙全体がひっくり返った。
現実は白黒の無声映画に歪んだ。すべてがざらざらになり、ばかげたピアノの音がバックグラウンドで流れた。
私は下を見た。いつもの服ではなく、昔ながらのサスペンダーと白い手袋をしていた。
キング・ギャグは笑った。「さてどうする、モナ?! すでに壊れている世界を壊すことはできないだろう!」
…わかった。腹立たしい。
でもまだ私は出てこなかった。
私はゆっくりと彼のほうを向いた。「戦いがしたいのか?」
キング・ギャグはニヤリと笑った。「その精神だ!」
私は指の関節を鳴らした。「よし。ジョークを他人がコントロールするのがどんな感じか見てみよう。」
そして、私は手を伸ばして…トゥーニバース全体を掴んだ。
キング・ギャグの目が飛び出た。「え、待って、何だって?!」
私は引っ張った。
ガァーーーーー!
無声映画のフィルターが紙のように剥がれた。白黒の世界が剥がれ、トゥーンビルのフルカラーの狂気が再び現れた。
キング・ギャグはよろめきながら後ろに下がった。「え、そんなわけないじゃん」
私はニヤリと笑った。「ああ、でもできるよ。」
私は指を鳴らした。
キング・ギャグの下に巨大な落とし戸が現れた。
彼は気づいて目を見開いた。「待って」
カチッ!
落とし戸が開き、彼は大げさなスローモーションで叫びながら落ちていった。
私は端から覗いた。
はるか下の方で、キング・ギャグが白い空間に果てしなく落下し、ばかげたスライドホイッスルの音が鳴り響く中、もがいているのが見えた。
私は手を払い除けた。「まあ、これで終わりだ。」
ドラマチックな鐘が「ディン!」と鳴り、宇宙に響き渡った。
私の頭上に巨大なネオンサインが現れ、点滅した。
「勝者:モナ・フライ!」
トゥーニバース全体が歓声をあげた。花火が打ち上がった。どこからともなく、踊るペンギンとジャズバンドを伴ったパレードが現れた。
ウサギのフロプシーが目を大きく見開いて私に駆け寄ってきた。「え、本当にやったの?!トゥーンキングに勝ったの?」
私は背伸びをした。「もちろん。彼よりもシステムをうまくプレイすればよかっただけだよ。」
フロプシーはあごが落ちた。 「でも、それはつまり…」
空が裂けた。
渦巻くポータルが現れ、トゥーンの論理に縛られないエネルギーで輝いていた。
出口。
私はニヤリと笑った。「どうやら私の乗り物が来たようだ。」
フロプシーは敬礼した。「光栄でした、奥様!」
私はうなずき、ポータルに向かって歩いた。
背後でかすかな声が響いた。
「まだ私の姿は見ていないわ、モナーーー!」
私は鼻で笑った。「そう、そう。またね、ギャグ。」
そう言って、私は通り抜けた。トゥーニバースを後にした。




